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操作性と性能で"Google超え"を目指す、AIを搭載するワークス製ERP「HUE」の最新像

2015年8月5日(水)田口 潤(IT Leaders編集部)

ERPパッケージベンダーのワークスアプリケーションズ(ワークスAP)が、「GoogleのUIを企業情報システムに」を旗印に、次期版「HUE(High Usability Enterprise)」の2015年内の出荷に向け開発を急いでいる。出荷を前に、同社は既存ユーザー企業を中心にデモやプレゼンテーションを実施しており、筆者はその1つに参加する機会を得た。デモを見る限り、HUEの操作性は画期的とさえいえる。そこで見たHUEの最新像を紹介しよう。もちろん宣伝が目的ではない。採用するかどうかは別にして、その考え方や機能を知ることは情報システムの将来を考える上で参考になるからだ。

ERPに機械学習機能を実装

図2:HUEの特徴図2:HUEの特徴
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 これらの技術によってHUEは企業情報システムの将来像を先取りすると言っていい特徴を手に入れた(図2)。いくつかを紹介しよう。

 1つは入力を最少にすること。単にサジェスト機能やオートコンプリート機能が働くだけでなく、会計や人事など業務の特性に合わせた形で候補語句を表示する。デモを見る限りはGoogleのそれより便利と思えるものだ。コピー&ペースト機能も進化している。例えば、外部Webサイトの会社概要ページをコピーすると社名や住所、電話番号を自動認識し、取引先データの入力項目を埋めるといったことができる。

図3:HUEにおける交通費精算の画面例図3:HUEにおける交通費精算の画面例
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 「HUE DRIVE」というクラウドストレージも特徴の1つ。交通系ICカードのデータをアップロードすると自動クロールされ、スケジューラに登録されている行き先と付き合わせて精算書を作成するといったことができる(図3)。海外出張も同様。申請書や領収書、eチケットなどをアップロードしておけば自動的に取り込んで精算書を作成する。必要に応じて修正すれば済むため、出張が多い社員には朗報だ。

 「Enterprise Search」と呼ぶ検索機能では、NoSQLデータベースの特性を生かして曖昧な人名や社名でも検索でき、タイプミスに対してもサジェスト機能が働く。大きな特徴は、こういった操作に関する機会学習機能を備えていることだ。「操作のログデータを分析し、学習し、予測するのがHUEの骨子。業務で使える人工知能(AI)を搭載しており、使えば使うほど賢くなる」(ワークスAPの牧野正幸CEO)。社員のための業務システムに機械学習を利用するのはある意味贅沢であり、世界的に見ても最先端をいく取り組みだろう。

 新規開発した「Enterprise Spreadsheet」と呼ぶ表計算機能も有用そうだ。簡単にいえば、会計や人事などの業務データベースと表計算ソフトを統合したものである。「統合した」というだけあって、例えば人事システムで異動候補者をリストアップする場合、Enterprise Searchで業務経歴や所属などを軸に候補者を検索すれば一覧表を生成する。ERPの一部なので、この表は作成者だけのものではない。関係者が共有し、Excelライクな操作で処理できる。

 社員番号を入力すると、そのほかの項目をオートコンプリートする機能もある。企業内の業務利用を想定するため、汎用のExcelとは違って、例えば事業所ごとに作った売上げ集計表をコピー&ペーストで統合するといった手間も不要にした。業務システムにつきものの表計算機能をどうすればより便利になるか、利用者の思考を妨げずに済むかを、かなり詰めて考えている跡が見える。

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