日本IBMは2016年2月17日、ミッドレンジ・メインフレーム・サーバーの新製品「IBM z13s」を発表した。既存の情報資産のAPI経由でのアクセスやマイクロサービスを実現するほか、モバイル対応も行っている。
近年、クラウドサービスの周辺で「APIエコノミー」という言葉を耳にする機会が増えた。APIとは「Apprication Programming Interface」の略で、異なるソフト同士が互いにやり取りするのに使用するインターフェースの仕様のこと。このAPIを公開した「オープンAPI」を使って他の事業者が新たなサービスを開発、提供することで生み出されるビジネス商圏のことを「APIエコノミー」と呼ぶ。
IBMは以前より、このAPIエコノミーが企業の組織変革やエコシステムの構築、製品やサービスの収益化の原動力になると考えてきた。
APIが価値・利益を生む時代が到来、「APIエコノミー」の実像
IBM z130s(写真提供:日本IBM)拡大画像表示
その考え方をメインフレームに対応させたのが、最新バージョンのz13s(写真)だ。企業がAPIエコノミーを最大限に活かすことができるよう、メインフレーム上の基幹データを、モバイルアプリなどの外部サービスと連携可能にした。
また、z13sに搭載しているデータベース処理専用エンジン「zIIP」が、同時マルチスレッドに対応した。分散処理基盤のApache Sparkや、NoSQLのクラウド・データベース・サービスであるCloudantを活用して、様々な種類のデータベースに格納されている顧客情報や購買履歴、株売買履歴とSNSデータ、位置情報などをリアルタイムで分析し、「おすすめの金融商品」を提示するといった高度な分析を、メインフレーム内で処理できるようになった。
z13sは、強固なセキュリティを持つハイブリッド・クラウド基盤としても利用できる。IBMのメインフレーム「z Systems」は、ハードウェアで暗号鍵を保持する堅牢さが特徴となっているが、z13sでは暗号化の機能を更に強化、暗号化と復号化を従来機の2倍に高速化した。
シリーズ最新版からは、専用OSであるz/SでIBM Multi-factor Authentication for z/OSによる多要素認証が利用できるようになった。多要素認証を追加することで、特権ユーザーがシステムにアクセスする場合に、PINやランダム・トークンなどの入力が必要となり、セキュリティが更に高まることになる。
出荷開始は2016年3月を予定している。
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