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エクサ、富士通メインフレームからオープン系Javaに移行するSI「EXERA」を提供

2025年6月18日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

エクサは2025年6月17日、メインフレーム移行SIサービス「EXERA」を提供開始した。富士通製メインフレームで稼働するCOBOLアプリケーションを、オープン系システムで稼働するJavaアプリケーションにリライトする。ハードウェアの移行を含め、移行作業をトータルで支援する。

 エクサの「EXERA(エクセラ)」は、富士通製メインフレームで稼働するCOBOLアプリケーションを、オープン系システムで稼働するJavaアプリケーションにリライトするSIサービスである。ハードウェアの移行を含めてトータルで支援する。現行システムを分析したうえで、システムの特性やユーザーの要望に応じて移行方法を決定する(図1)。

図1:富士通メインフレームからの移行サービス「EXERA」の概要(出典:エクサ)
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 移行先に、Jakarta EE 8(旧Java EE)をベースとしたJava開発環境を採用。ミドルウェアにオープンソースソフトウェアを利用する、ベンダーロックインを回避する。富士通メインフレームのTP(トランザクション処理)モニター「AIM」の機能は、オープン系のAIM互換ミドルウェアで代替する。

 EXERAは、移行後のシステムを体験可能なサンプルアプリケーションを公開している。Javaアプリケーションとフロントエンド(JSF)、メッセージキュー(Java Message Service)などで構成する(図2)。

図2:「EXERA」で移行したサンプルアプリケーションの構成(出典:エクサ)
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 エクサはサービス提供の背景として、エンジニアの高齢化で、COBOLで開発したシステムのメンテナンスに携わる人材の確保が困難なことを挙げる。「Javaにリライトすることでエンジニアの確保が容易になる。また、Javaアプリケーション化により、パブリッククラウドやコンテナ技術との連携が容易になり、メインフレームのハードウェアを維持する費用も減る」(同社)。

 なお、富士通は2022年にメインフレームとUNIXサーバーの販売終息・保守終了時期を発表済みである。メインフレームは2030年度に販売終息、2035年度に保守終了。UNIXサーバーは2029年度に販売終息、2034年度に保守終了となる。

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エクサ / レガシーマイグレーション / Java / モダナイゼーション / 富士通 / 保守・サポート / COBOL / レガシーシステム

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