日立ソリューションズは、運用管理製品「JP1」導入企業を対象に、ジョブ管理運用改善レポートサービスの提供を開始した。JP1のジョブ稼働情報やサーバーのリソース情報をMicrosoft Azure上でタイムリーに分析・可視化するクラウドサービスを提供する。そのために日本マイクロソフトと協力する。
ジョブ管理運用改善レポートサービスは、日本マイクロソフトが提供するクラウド基盤「Microsoft Azure」上で、日立製作所のジョブ管理製品「JP1/Automatic Job Management System 3(JP1/AJS3)」のジョブ稼働情報やサーバーのリソースの情報をタイムリーに分析・可視化する。日立ソリューションズの技術者が状況を診断し、ジョブの開始遅延などの障害予測やその対策案を提示する定期レポートも提供する。
ユーザーは、JP1/AJS3を導入したシステムの負荷状況のタイムリーな把握や適切な障害対策が可能になり、管理工数の削減とシステムの安定稼働や運用の効率化を図れる。
具体的には、ジョブ稼働情報を解析し、単位時間当たりの「ジョブ開始数」「実行中のジョブ数」「ジョブの開始遅延時間」などを可視化する。あわせて、CPU・メモリー・ディスクI/Oなどのサーバーのリソース情報も可視化できるため、システムを統合的に管理可能だ。
情報の可視化には、Azure上の「Microsoft Operations Management Suite」のログ分析機能「Log Analytics」を活用する。これにより、企業のシステム環境に依存せずにWebブラウザー上でJP1/AJS3上のジョブ稼働情報とハードウェアリソース情報の管理が可能になる。
ジョブ管理運用改善レポートサービスの価格は、管理・監視するジョブ数およびレポートの提出頻度によって変動し、月額9万2000円(税別)からになる。AzureやLog Analyticsの利用料は別途必要だ。