アビームコンサルティングは2017年6月28日、生産性の向上と人的資源の有効活用を推進する、SAPの基幹業務システムを活用したロボット「ERP Automation Robot For SAP ERP」の提供を開始すると発表した。RPAテクノロジーズの「BizRobo!」を活用し、会計やサプライチェーンなど基幹業務を補完する。
「ERP Automation Robot For SAP ERP」は、SAPが提供する基幹システムに関わる業務を自動化する。会計やサプライチェーンといった領域で、従来のERPではカバーしきれていない機能や個社ごとのニーズ、システム間をまたがる処理、簡易的な判断業務を自動化できる。
ユーザーは、基幹業務に関連する様々な付帯業務を削減できることに加え、人的なミスも排除できるため品質の向上を図れるようになる。海外など限られたリソースで業務を行っている拠点では、業務負荷を軽減する以外にも、統一されたルールによる業務の遂行によって、コーポレートガバナンスの向上や不正の防止を図れる。
自動化を推進する業務領域には、会計とSCMがある。会計領域では、日次から四半期ごとまで、企業会計に関わる決算処理、一般会計、固定資産、マスター管理などの各業務に主に対応する。
SCM領域では、生産管理、受注管理、発注管理、マスター管理など、データの収集・登録・集計などに関わる各業務に主に対応する。
今後は、「SAP S/4HANA」にも対応し、アビームコンサルティングが提供するアプリケーションサービス提供基盤である「ABeam Cloud」を通じて提供する予定だ。