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キヤノンITS、マルチホスト接続のWeb型端末エミュレータ「TCPLink Enterprise Server」新版、互換性を強化

2017年8月2日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2017年8月2日、Webアプリケーション型で動作する端末エミュレータソフト「TCPLink Enterprise Server」の新版を発表した。各種メインフレームやオフコンに、Webブラウザや専用ソフトなどを介してアクセスできる。価格(税別)はサーバーソフトの基本ライセンスが60万円からで、これとは別に端末ユーザーあたり3万円がかかる。8月上旬に販売開始する。

 TCPLink Enterprise Serverは、端末エミュレータソフトである。接続先となるホストコンピュータは、IBM(3270)、富士通(6680)、日立(560)、NEC(ETOS)の各社メインフレームと、オフコンのIBM i(5250)である。印刷機能やファイル転送機能も標準で備え、各社の純正エミュレータとの互換性が高いとしている。

図1●TCPLink Enterprise Serverの概要(出所:キヤノンITソリューションズ)図1●TCPLink Enterprise Serverの概要(出所:キヤノンITソリューションズ)
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 Webアプリケーション型であり、ホストコンピュータの端末画面を、Webブラウザ(ActiveXコントロール、Java、HTMLのいずれかの形式)を介して操作できる。

 このほか、Webブラウザを使わないやり方として、Windowsアプリケーション版の端末エミュレータも提供する。直接ホストに接続するセキュリティ無し版と、TCPLink Enterprise Serverを介してホストに接続するセキュリティ版がある。

 今回の新版では、IBM iのデータ転送機能の互換性を強化したほか、セキュリティの強化、最新のサーバーOSへの対応などを図った。

 IBM i(5250端末エミュレータ)のデータ転送における互換性の強化として、送受信ファイルタイプにExcel形式を追加した。さらに、純正エミュレータ「IBM i Access for Windows」の転送要求ファイル(dtt、dtf形式)や、拡張形式の形式記述ファイル(fdf)を読み込めるようにした。

 セキュリティの強化では、暗号化ライブラリを変更し、米Microsoftが提供するAPIで実装するようにした。あわせて、TLS通信で利用しているサーバー証明書を表示できるようにした。また、最新のサーバーOSへの対応として、これまでのWindows Server 2008/2012に加えて、Windows Server 2016でも動作するようにした。

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