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富士通がFIDO認証サービスを強化、スマホで生体認証可能に

2017年9月12日(火)IT Leaders編集部

富士通は、2017年9月11日、従来のパスワードに代わる認証技術の1つである「Fast IDentity Online(FIDO)」をオンラインサービスに取り込むサービス「FUJITSU IoT Solution 生体センサー認証ソリューション オンライン生体認証サービス」を強化したと発表した。企業内の業務システムへのアクセスなどにFIDO認証を使用できるPC・スマホ連携機能を追加し同日から提供する。価格は個別見積もり。販売目標は、2018年度までに1000万ID。

 富士通の「FUJITSU IoT Solution 生体センサー認証ソリューション オンライン生体認証サービス」は、パスワードに代わるFIDO認証機能を提供するサービスである。同サービスを使えば、業務システムなどへのログイン認証にFIDO認証を利用できるようになる。生体認証とICカードなどのように複数の認証手段を組み合わせて2要素認証を行う「FIDO認証 Universal 2nd Factor(U2F)」による認証もできる。

図1:PC・スマホ連携機能のシステムイメージ(出典:富士通)図1:PC・スマホ連携機能のシステムイメージ(出典:富士通)
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 今回の強化で追加したパソコン・スマホ連携機能は、FIDO認証で用いる生体認証のためのデバイスとして、専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンを利用できるようにする機能である。これにより、PCやPCの周辺機器に生体認証機能が搭載されていなくても、スマートフォンがあればPCと連携して生体認証ができるようになる。

 具体的な使い方として、PCから業務システムにアクセスする際に、本人認証が必要な場面になると、PC画面にQRコードが表示される。これをスマートフォンのアプリケーションで読み込むと、PCとスマートフォンがひも付けられる。こうして、あらかじめスマートフォンに格納しておいた生体情報を用いて認証を行う。

 あらかじめアプリケーションさえインストールしておけば、会社支給のスマートフォンだけでなく、個人所有のスマートフォンを活用できる。このため、新たに生体認証デバイスを導入する必要がない。なお、オンライン生体認証サービスでは、2要素認証のためにICカードやUSBキーなどの外部デバイスとWindows PCをセットにした製品も提供する。

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