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IIJがマルチクラウド一元管理サービスを強化、エージェント型の監視が可能に

2018年4月2日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

インターネットイニシアティブ(IIJ)は2018年4月2日、マルチクラウド環境を一元的に運用・監視できるクラウドサービス「IIJ統合運用管理サービス」を強化した。新たに、リモートログイン以外の監視手法として監視エージェントを用意した。また、統合サポート窓口における対応クラウドサービスにAWS(Amazon Web Services)とMicrosoft Office 365を追加した。

 IIJ統合運用管理サービスは、マルチクラウド環境を一元的に運用・監視する機能を提供するクラウドサービスである。機能は大きく、マルチクラウドの一元管理(クラウドサービスのアカウントIDを一元的に管理し、クラウドサービスの監視アラート情報とイベント情報を一元化)、アラート処理の自動化による運用の効率化、傾向予測による予防保全、―の3つで構成する。

図1●リモートログインに加えてエージェント型の監視ができるようになった(出所:インターネットイニシアティブ)図1●リモートログインに加えてエージェント型の監視ができるようになった(出所:インターネットイニシアティブ)
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 今回の機能強化では、監視対象を拡大した。まず、監視対象機器にインストールするエージェントを新たに用意した。従来は、対象機器にリモートログインして監視データを取得していたが、セキュリティ要件が厳しくリモートログインを許可しないシステムに向けて、インストール型のエージェントを用意した。

 AWSの監視サービス「Amazon CloudWatch」との連携機能も用意した。これを介してAWSのメトリック(監視データ)を取得し、一元的にAWSを監視する。「AWS監視」では、対象サーバーのCPU、データ転送容量、ディスク容量の使用状況などを監視する。「AWSログ監視」では、Amazon CloudWatch Logs(AWSのログ監視サービス)で取得したログファイルに対してキーワードを設定し、マッチした場合にアラートを通知する。

 今回の機能強化では、本来であればクラウドサービスごとに異なっているサポート窓口をIIJが代行して一元化する機能を強化し、サポート窓口となるクラウドサービスを増やした。これまではIIJのクラウドサービスとMicrosoft Azureの2つについて窓口となっていたが、新たにAWS(Amazon Web Services)とMicrosoft Office 365についてもIIJがサポートの窓口となる。

 今回の機能強化では、システム障害のアラートを受けた際に、あらかじめ設定しておいた特定のコマンドセットやスクリプトなどを自動で実行する機能も強化した。コマンドやスクリプトを自動で実行できるOSを拡充し、新たにWindows OSやCisco製ネットワーク機器(Cisco IOS)のコマンド操作もできるようにした。

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