日商エレクトロニクスは2018年7月3日、双日がRPA(ロボットによる業務自動化)を導入したと発表した。2017年に検証を始め、2018年4月に運用フェーズに移行した。双日単体だけでなくグループ全体の業務効率化を推進する。
双日は、業務を効率化するため、RPAソフト「Blue Prism」を導入した。自動化する業務の例として、輸出入業務や契約管理のデータを、独SAPのERP(統合基幹業務)システムに自動で入力する。
今回双日は、RPAソフトの検証に加えて、紙を利用した業務の自動化についても検証した。ミドルウェアとして、AIを用いたOCR(光学文字認識)ソフト「ABBYY FlexiCapture」(ABBYYジャパン製)を採用した。
双日がRPAソフトの選択で重視したポイントは、大きく4つある。(1)拡張性(会社単位でなくグループ全体で利用できること)、(2)管理性(ロボットの実行ログが残り、動作を追跡できること)、(3)内部統制(無秩序にロボットを開発・実行できないこと)、(4)技術(技術的なサポートが得られやすいこと)、である。
日商エレクトロニクスは、SIベンダーとしてRPAソフトとOCRソフトを用いたシステムを構築した。コンサルタントと開発エンジニアを双日に派遣し、双日社内のRPAチームの一員としてロボットの開発と運用管理に携わっている。