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キヤノンITSの「ライトニングFAX」新版、ファクスをクラウド経由で送受信

2018年7月4日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズは2018年7月4日、ファクスサーバーソフトウェアの新版「ライトニングFAX Ver.6.01」を発表、同日提供を開始した。新版では、複合機やファクスモデムを介したファクス送受信に加えて、新たにクラウド型ファクスサービスを介してを送受信できるようにした。価格(税別)は17万円から。販売目標として、2020年までに300社を掲げる。

 キヤノンITソリューションズの「ライトニングFAX」は、ファクスサーバーソフトである。受信したファクス文書をパソコンで扱える電子データとして管理できるようになるほか、PCで作成した電子データをファクス送信できる。ファクスデータを取り扱う情報システムとファクスサーバーを連携させて、ファクスの送受信を制御できる。

図1●ライトニングFAX Ver.6.01の概要(出所:キヤノンITソリューションズ)図1:ライトニングFAX Ver.6.01の概要(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 ファクス回線との接続方法は3つある。1つはファクスモデムを介して通信するやり方である。1つは、ファクス送受信機能を備えたキヤノン製複合機を介して通信するやり方である。従来版では、これら2つの方法を選べていた。今回の新版では、これらに加えて、クラウド型の送受信サービスを経由してファクスを送受信できるようにした。

 クラウド型のファクス送受信サービスとして、オープンテキストが提供する「OpenText Fax2Mail」を利用する。ライトニングFAXからOpenText Fax2Mailに対して、ファクス送受信履歴の参照・検索、文書の編集、送信指示を行える。FAX送受信機能をクラウドサービスで調達することによって、通信量のピークに合わせて回線を確保する必要がなくなる。

 連携先のOpenText Fax2Mailとは、電子メールでファクスを送受信できるようにするクラウドサービスである。メール本文(テキスト)のほか、添付ファイル(PDF/TIFF)の画像イメージを送信できる。送信時は、ファクス番号をメールアドレスのユーザー名部分で指定する。受信メールアドレスごとにファクス番号を割り当てることでファクスの受信もできる。

 ライトニングFAXの新版ではまた、複合機をファクス送受信に使う際の導入コストを削減できるように、サーバーOSだけでなくクライアントOSでも稼働できる製品を追加した。サーバーOSを管理するコストを削減し、キヤノン製複合機をファクス通信デバイスとして利用することで、中小企業でも手軽にファクス業務をシステム化できるとしている。

 製品のラインアップと価格は、以下の通り。ライトニングFAXは17万円から。クラウド型でFAXファクス送受信するための連携機能「ライトニングFAX クラウドFAXオプション」は6万円。クラウド型のファクス送受信サービス「OpenText Fax2Mail(ライトニングFAX連携)」は、初期費用が500円から、月額費用は4000円から。複合機を介してファクスを送受信するMFP対応版でクライアントOS上で稼働する「ライトニングFAX Ver.6.01 MFP/クライアントOS対応版」は13万円。

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