機械学習を用いた予測モデルの作成を自動化するソフト「DataRobot」を提供するDataRobotは2018年8月10日、DataRobotの機能を強化するアドオンソフトとして、時系列データについてもモデルを作成できるようにする「DataRobot 時系列アドオン」を発表した。既にベータ版ユーザーが人材配置、在庫管理、需要予測などで利用している。アドオン機能は、米DataRobotが2017年に買収した米Nutonianの未来予測技術を活用している。
DataRobotは、分析用のデータさえ用意すれば、データサイエンティストでなくても簡単に機械学習を用いて予測モデルを作成できるソフトである。教師あり学習を自動化するソフトであり、真偽の分類や数値の予測などに利用できる。Web画面からデータを登録して「何を予測するか」を指定するだけで、予測モデルを自動生成する。複数のアルゴリズムを使ってモデルを生成し、より精度の高いモデルを自動で採用する。
画面1:時系列予測モデル構築の自動化の開始画面拡大画像表示
今回、アドオンの適用によって、時系列データについても予測モデルを作成できるようにした。
これまでDataRobotが扱ってきた典型的な機械学習の手法では、データセットから無作為に抽出した記録を用いて、予測モデルの構築と評価を行う。学習用データは、比較的近似度の高いレコードの集積であることを前提としている。
「一方、時系列分析は、データとデータの時間的な関係が重要になる。さらに、考慮すべき多くの要素が存在する。例えば、今から3日間の製品需要を予測したい場合、その日は何曜日なのか、他の曜日とどれほど違いがあるのか、その週はその月のいつに当たるのか、その日は休日なのか、どのような販促活動を行い、それをいつ実施したのかなどの要素を考慮する必要がある」(同社)
今回発表したアドオンは、上記のような要素ごとの質問と回答に基づいて、いかに問題を整理すればよいのかを自動的に理解するという。この後、DataRobotが時系列モデルを作成し、学習データの各期間において安定した精度で予測できるかをどうかを検証する。こうして適切な予測モデルを自動で生成する。
画面2:時系列データの予測ができる拡大画像表示
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