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三井住友カードとTIS、銀聯QRコード決済が使える決済サービス「QR×DRIVE」を共同提供

2018年12月4日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

三井住友カードとTISは2018年12月4日、銀聯の国際決済ブランドのQRコード決済である「銀聯QRコード決済」に対応したTISの決済サービス「QR×DRIVE(キューアール・ドライブ)」を共同で提供すると発表した。2018年12月以降、松屋銀座(8階レストランフロア)や近鉄百貨店をはじめとした日本国内の加盟店向けに、順次提供していく。

 銀聯QRコード決済は、銀聯(UnionPay)が提供する、QRコードによるモバイル決済サービスである。American Express、Discover、JCB、Mastercard、UnionPay、Visaの国際ブランド6社で構成する団体であるEMV Coが定めた標準仕様に基づいて提供している。

図1:銀聯QRコード決済に対応したQR×DRIVEの全体像(出典:三井住友カード、TIS)図1:銀聯QRコード決済に対応したQR×DRIVEの全体像(出典:三井住友カード、TIS)
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 QR×DRIVEは、TISがカード加盟店などに向けて提供するQR決済サービスである(図1)。様々な規格の各種QR決済を、1つの端末/アプリケーションで処理できる。複数のQR事業者に接続するゲートウェイサービスであり、TISが資本・業務提携する中国のFinTech企業である上海訊聯数据服務有限公司(CardInfoLink)のQR決済処理サービスをベースにしている。

 銀聯QRコード決済の推進にあたり、TISはQR×DRIVE決済アプリを提供するほか、POSや決済端末、無人精算機などからAPI経由で利用できるQR決済ゲートウェイサービスを提供する。三井住友カードは2018年7月から銀聯QRコード決済を提供しており、今後は加盟店に対してQR×DRIVEの導入も進めていく。また、今後は小売店などの店舗だけでなく、鉄道、バス向けの決済サービスとして対応を進めていく予定である

 サービス提供の背景について両社は、現金以外の決済手段のニーズが国内でも高まっていくことを挙げている。「中でも、中国からの旅行者の主要な決済手段であるQR決済への対応は、利便性の観点などから課題となっている。銀聯は2017年5月に中国の40以上の商業銀行と連携し、中国国内で銀聯QRコード決済の取り扱いを開始している。日本では2018年7月から一部サービスを開始している」(両社)。

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