[市場動向]

メガネの似合い度を男性目線と女性目線でAI判定―JINS

メガネの購買体験を変える次世代店舗がオープン

2019年1月30日(水)杉田 悟(IT Leaders編集部)

2019年1月25日、東京・JR上野駅構内に、次世代型ショールーミング店舗を謳うJINSのメガネショップ「JINS BRAIN Lab.エキュート上野店」が新装オープンした。実店舗で選んだメガネをオンラインで購入する次世代型メガネ店には、スマートフォンアプリで提供してきたAIによるメガネの似合い度判定サービスをリアルで体験できるミラーが3台設けられている。

 JR上野駅改札内3階のコンコース、エキュート上野にあるJINSのメガネショップ「JINS BRAIN Lab.エキュート上野店」は、JINSの中では売り場面積が最も狭い9.6坪の店舗だ(写真1)。改装前は、狭い店内にさまざまなデザイン・カラーのフレームがディスプレイされ、好きなフレームを選んで視力を測り、30分程度で商品を渡す一般のJINS店舗だった。同店には待ちスペースが用意されていなかったので、購入者はメガネが出来上がるまでエコキュート内の店舗をぶらぶら眺めて時間をつぶすしかなかった。

写真1:新装開店したJINS BRAIN Lab.エキュート上野店は常磐線ホームから階段を上がってすぐのところにある
図1:エキュート上野店での購入手順
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 新装の次世代型店舗には、270のメガネフレームと視力検査の機械が設置してあるだけで、ほかに目立った設備はないシンプルな構え。ここでできるのは、実際のフレームを手に取って選べることと、視力を測ることくらいで、メガネ自体を店舗で購入することはできない。

 客は、選んだフレームについたバーコードを好きなだけ読み込んだら(写真2)、さっさと店舗を後にし電車で帰路につくことができる。電車の移動中にアプリで先ほど読み込んだフレームをじっくり吟味、気に入ったらそのまま決済すれば購入完了となる。

 購入したメガネは、送料無料で一両日中に自宅や職場、最寄りのJINS店舗、コンビニなどに届けられる(図1)。リピート客なら、視力を測る必要もないので、数分の店舗滞在時間でメガネを作ることができる。まさに次世代の顧客体験だと言える。

写真2:店頭にディスプレイされたすべてのフレームにバーコードが付いている

●次ページ:"男性受け"と"女性受け"を判定、実際に試してみた

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