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富士急バスが音声翻訳アナウンスシステムを稼働、バスの発着案内などを音声合成で案内

2019年4月26日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士急バス(本社:山梨県南都留郡)は、iPadを活用した音声翻訳アナウンスシステムを稼働させた。バスの発着案内やチケット購入の案内などを、英語・中国語・韓国語に翻訳してスピーカーから音声合成でアナウンスする。2017年夏から実証実験を実施しており、今回本稼働させた。システムの基盤として、アドバンスト・メディアの音声翻訳アプリ「AmiVoice TransGuide」を利用する。アドバンスト・メディアが2019年4月26日に発表した。

 富士急バスは、バスの発着案内やチケット購入の案内などを、英語・中国語・韓国語の音声合成でアナウンスするシステムを稼働させた(写真1)。富士急バスの職員は、iPadの画面を操作してアナウンスしたい項目を選ぶだけで、多言語に翻訳した合成音声をスピーカーから再生できる。インターネット回線を使わないため、災害時などの非常事態の誘導などでも使用できる。

写真1:富士急バスの運行イメージ(出典:アドバンスト・メディア)写真1:富士急バスの運行イメージ(出典:アドバンスト・メディア)

 プロジェクトの背景について同社は、外国人観光客の増加を挙げている。「年間153万人(山梨県平成29年観光入込客統計調査結果)を超える外国人が山梨県を訪れている。これにともない、富士山周辺の各交通機関や観光地の多言語対応の強化が急務となっている」(同社)。

 今回本稼働を開始した音声翻訳アナウンスシステムは、直近では、2019年4月13日(土)~5月26日(日)にかけて開催中のイベント「2019富士芝桜まつり」において、バスの発着アナウンスに利用する。

 システムの基盤として、アドバンスト・メディアの音声翻訳アプリ「AmiVoice TransGuide」を利用する。音声認識によって音声を認識した上で、端末(スマートフォンやタブレット)に翻訳結果を表示し、合成音声で発声できるアプリである。

 使用頻度が高いフレーズをあらかじめ定型文として翻訳リストに登録しておき、これをアナウンスする使い方のほかに、インターネットを介してクラウドサービスにアクセスし、リアルタイムに機械翻訳する使い方もできる。

 あらかじめ設定しておいた定型文の翻訳リストを使うことで、誤認識のない正確な情報を伝えることができる。また、利用に合わせて自由に定型文の追加や編集ができる。定型文はオフラインで使えるため、インターネット環境がない場所や、災害時などの避難誘導などでも使用できる。

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