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シスメックス、デジタル化/ビジネスプロセス改革の基盤としてSAP S/4HANAなどを採用

2019年5月9日(木)IT Leaders編集部

医療機器メーカーのシスメックス(本社:兵庫県神戸市)は、デジタル化によるビジネスプロセス改革の基盤として独SAPのミドルウェアやアプリケーションの採用を決定した。ERP「SAP S/4HANA」、マネージド型クラウド基盤「SAP HANA Enterprise Cloud」、出張・経費管理クラウドサービス「SAP Concur」、経営層意思決定プロセス支援の分析ボードポータル「SAP Digital Boardroom」などを含んでいる。製品提供元のSAPジャパンとコンカーが2019年5月8日に発表した。

 シスメックス(本社:兵庫県神戸市)は臨床検査機器、試薬、ソフトウェアを世界中へ提供している。1968年の創立以来、血液や尿などを採取して調べる検体検査の分野でサービスを提供してきた。ヘマトロジー(血球計数検査)、免疫検査、凝固検査などの分野に加え、ライフサイエンス領域へと事業を拡大している。現在では、検体検査に必要な機器・試薬・ソフトウェアの研究開発から製造、販売・サービス/サポートを一貫して行う総合メーカーとして、世界190以上の国や地域へサービスを提供している。

 同社は、重点施策の1つとして、デジタル化によるビジネスプロセス改革に取り組むことを定めた。研究開発から商品開発、生産SCM、販売サービス、顧客接点までの領域にまたがり、ビジネス、オペレーション、ITを再構築して、組織と人材を変革する計画を策定した。

 この取り組みの基盤として、下記の製品・サービスを含む多数のSAP製品を採用することを決定した。

  • ・SAP S/4HANA:次世代ERP
  • ・SAP HANA Enterprise Cloud:マネージド型のクラウド基盤サービス
  • ・SAP Concur:間接費管理基盤
  • ・SAP Digital Boardroom:BI、計画・予算策定、予測シミュレーションなどをタッチスクリーンを用いて利用できる次世代ボードポータル
  • ・SAP Ariba:購買/調達およびネットワーク
  • ・SAP SuccessFactors:ピープルエンゲージメント
  • ・SAP C/4HANA:カスタマーエクスペリエンス
  • ・SAP Integrated Business Planning:デジタルサプライチェーン・需要主導型資材所要量計画

 例えば、間接費管理基盤として「SAP Concur」を採用した。出張手配から経費精算、請求書管理といった間接業務プロセスをデジタル化/標準化することで、業務効率化や間接費削減、ガバナンス強化の実現および従業員の安全配慮義務の履行を推進する。

 今回の取り組みにより、情報セキュリティなどの企業インフラを強化する。さらに、グループ全体の経営状況のリアルタイム把握、バリューチェーンにおける一貫した製品情報の連携による業務効率の向上を図る。また、製品供給リードタイムの短縮、原材料費、在庫回転日数の削減など、オペレーションの最適化による生産性の向上を目指す。

 デジタル化計画の実施期間は2018年10月~2022年3月で、投資額は約170億円。推進パートナーはSAPジャパンとEYアドバイザリー・アンド・コンサルティング。

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