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富士通、Azure Stack垂直統合システムを国内で提供開始

2019年5月9日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

富士通は2019年5月9日、Microsoft Azureの各種機能をオンプレミスで利用可能にする垂直統合システム「FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack」を提供開始した。オンプレミスに設置した富士通のサーバーマシン上でAzure Stackを運用できる。価格(税別)は7775万円から。同年5月9日から国内および欧州で販売を開始し、順次グローバルに展開していく。

 富士通のPRIMEFLEX for Microsoft Azure Stackは、Microsoft Azureと同じ操作性のプライベートクラウド環境をオンプレミスに構築できるシステム製品である(関連記事富士通、Azure Stackを搭載した垂直統合システムを発表)。事前に検証済みのハードウェアを垂直統合型で構成し、クラウド運用ソフトのAzure Stackと組み合わせて提供する(写真1)。

写真1:「PRIMERGY RX2540 M4」の外観写真1:「PRIMERGY RX2540 M4」の外観

 富士通は、垂直統合システムのハードウェアに加えて、Azure Stackのライセンスを販売する。システム構築(SI)サービスとして、垂直統合システムへのAzure Stackの導入や増設といったサービスも提供する。事前に検証済みのサーバーやスイッチなどのハードウェアを垂直統合型の構成で提供する。

 システム運用管理ソフトウェア「FUJITSU Software Infrastructure Manager」も提供する。システムを監視し、システムに発生した異常をダッシュボード上で早期に発見できる。さらに、24時間対応の保守体制も用意した。

 オンプレミスにAzure環境を構築するメリットとして、富士通は、パブリッククラウドと組み合わせたハイブリッドクラウドの構築が容易になる点を挙げる。将来的にAzureと連携する際に、プライベートクラウドとの間でユーザーインターフェースやデータ資産などの共通化が図れる。システムの構成品は表1のとおりである。

表1:PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stackのシステム構成
区分 商品
ハードウェア 管理サーバー PRIMERGY RX2540 M4(1台)
ワークロードサーバー(Azure Stack) PRIMERGY RX2540 M4(4~12台)
スイッチ 10GビットEthernet
ソフトウェア Azure Stackソフトウェア(別途「Azure」のライセンスプログラムに基づく利用契約が必要)
運用管理ソフトウェア FUJITSU Software Infrastructure Manager
構築サービス PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack 導入サービス
PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack 増設サービス

●Information
富士通フォーラム2019」開催決定、今年のテーマは
Human Centric Innovation : Driving a Trusted Future
2019年5月17日(金)/東京国際フォーラム(有楽町)/イベント公式サイト

富士通フォーラムとは──
デジタル時代の信頼を実現する最先端のテクノロジーと、デジタル技術を活用し業種・業務を超えた共創の取り組みを幅広く紹介する富士通の年次イベント。

主なプログラム──
44のセミナー、3つのフロントラインセッション(国内外の先進事例など)、13のカンファレンス(各分野のエキスパート解説など)、28のビジネスセッション+ハンズオン/ワークショップ(顧客事例/ユースケースなど)、約100種の展示

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