RPAツールベンダーの米UiPath日本法人は2019年7月30日、RPAマーケットプレイス「UiPath Go!」の日本語対応を発表した。英語以外の言語への対応は初めてとなる。併せて、AIを管理するためのプラットフォームである「AI Fabric」も発表している。
50のコンポーネントが無料で使える
UiPath Go!は、RPAツールと連携して利用できるソフトウェアのマーケットプレイス。英語版は2018年10月にサービスを開始しており、これまでに利用したユーザー数は約1万5000、コンポーネントのダウンロード数は3万以上に上るという。英語版では600のコンポーネントが提供されているが、今回日本語化されたのは50コンポーネントにとどまる。
コンテンツの種類は、カスタムアクティビティ、スニペット、ワークフローテンプレート、コネクター、ダッシュボード、マシンラーニング(機械学習)モデル、ソリューションの7種類。このうち、ダッシュボードとマシンラーニングモデルについては、まだ日本語対応版のコンポーネントは提供されていない。
カスタムアクティビティは、Microsoft Office 365やGoogle G Suite、IBM Watsonなど特定製品/サービスの生産性を向上させるためのアクティビティパッケージ。このほか、SAP、Salesforce、ServiceNowなどに対応した全25のパッケージが用意されている。
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スニペットは、特定の処理に特化した小規模なコンポーネントのこと。UiPath Go!では、ServiceNow向け、Excelファイル向けの2製品が提供される。ワークフローテンプレートはSAP向けを中心に11製品、コネクターは名刺管理サービスのSansanやAI-OCR、チャットボットなど4製品(関連記事:UiPath、UIベースでなくAPI経由でSansanの名刺情報を取得可能に)。ソリューションは、UiPathをより便利に管理・活用するためのもので、8サービスがエントリーされている。
50のコンポーネントの中にはUiPathが自社開発したものだけでなく、パートナーが開発したものも含まれているが、今のところUiPathユーザーであればすべてのコンポーネントが無料で利用できる。
UiPathでは、「RPA×AI」の取り組みに注力しており、マーケットプレイスには、AI関連のコンポーネントが11個エントリーされている。代表取締役CEOの長谷川康一氏は、「RPAでできなかった自動化が、AIで行えるようになる」とAI連携の重要性を強調している。「そのためには、AIの知識がなくても、RPAを使いこなせる人がAIを簡単に使えるようになることが必要」だという。
●Next:AI連携強化のためにUiPathが用意したものとは?
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