米Hewlett-Packard Enterprise(HPE)は2019年8月22日(米国時間)、NASAのエイムズ研究センターに向けて、新しいスーパーコンピュータ「Aitken(エイトケン)」をカスタム設計したと発表した。月面着陸に向けてのモデリングやシミュレーションを処理し、将来の有人月面探査を支援する。日本ヒューレット・パッカードが同年9月11日に国内で発表した。
Aitkenは、月への突入、降下、着陸(EDL)のためのモデリングやシミュレーションを行うスーパーコンピュータである。2024年までに月の南極地域に人類を送り込むアルテミス計画を支援する。同プロジェクトは、HPEとNASAのエイムズ研究センターとの間で行われている4年間の共同プロジェクトの初期開発案件である。
スーパーコンピュータの理論性能は、3.69ペタフロップス(PFLOPS)。システムはHPE SGI 8600システムをベースにして、液冷(液体冷却)機能を備えている。
Aitkenが設置されているエイムズ研究センターのスーパーコンピューティング施設は、HPEと共同開発した「MDC(Modular Data Center)アプローチ」を採用しており、より高い効率性によって電力と水の使用を削減する。
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