IDC Japanは2019年12月25日、2019年第3四半期(7月~9月)におけるウェアラブルデバイスの出荷台数を発表した。米IDCが発行する『Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q3』によると、2019年第3四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比94.6%増の8449万台となった。このうち腕時計型は2359万台で前年同期比33.1%の増加、リストバンド型は1915万台で前年同期比48.6%の増加、耳装着型デバイスは4066万台で前年同期比242.4%増と著しい成長を示した。
IDC Japanによると、2019年第3四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数のうち、耳装着型ウェアラブルデバイスは4066万台で、前年同期比242.4%増と著しい成長を示した。米IDCでは、耳装着型ウェアラブルデバイスについて「ウェアラブルデバイスの主要なカテゴリーの1つになった」としている。
米IDCによると、耳装着型ウェアラブルデバイスは、スマートフォンベンダーがスマートフォンからイヤフォンジャックを取り除き、ワイヤレス環境へと移行することから始まった。さらに、ユーザー体験を拡大するために音声アシスタント機能を追加した。価格も大幅に下がり、20ドルを下回るものも登場した、としている。
『Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker 2019Q3』では、国内のウェアラブルデバイス出荷台数についても公表している。2019年第3四半期の国内のウェアラブルデバイス出荷台数は合計で163.9万台となり、前年同期比227.9%の大幅増となった。
「アップルのAirPodsとApple Watchの出荷が市場全体の伸びを牽引する状態が続いている。耳装着型ウェアラブルデバイスの用途については、音声アシスタント機能を利用しなくてもイヤホン・ヘッドホンとして利用できるが、5G時代に向けて新しいユースケースの開拓が期待される」(IDC Japan)
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