ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)とNECは2020年1月22日、ローンの申し込み手続きに「マイナポータルAPI」を活用する実証実験を開始した。福岡銀行のローン商品をモデルケースに、本人同意の下、マイナポータルAPIを通じてローン審査に必要となる個人所得を取得する。ユーザーから見た利便性や行内の事務作業削減などの有効性を検証する。
マイナポータルAPIは、内閣府の電子行政サービス「マイナポータル」のデータ連携APIサービスである。マイナポータルが提供するサービスの1つに、「行政機関等が保有する自己情報(所得、世帯など)を確認できるサービス」があり、マイナポータルAPIの「自己情報取得API」を用いて、事業者がマイナポータルAPIを用いて連携させることによって、APIを通じて行政機関などが保有する個人情報(所得、世帯など)を取得できるようになる。
図1は、内閣府が示している、金融機関におけるマイナポータルAPIのユースケースである。金融機関がマイナポータルAPIの自己情報取得APIを活用すれば、これまで金融商品の申し込み時に利用者が行っていた、ローン審査のための各種手続き(自治体窓口での各種書類の交付申請、銀行窓口への書類提出など)が不要になり、オンラインからワンストップで審査や契約を進めることができるようになる。
図1:金融機関におけるマイナポータルAPIのユースケース(出典:内閣府)拡大画像表示
●Next:ユースケース具現化に向けた、ふくおかフィナンシャルグループの取り組み
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