[市場動向]

トヨタコネクティッドとNTTデータ、モビリティサービス事業で業務提携

2020年4月8日(水)IT Leaders編集部

トヨタコネクティッドとNTTデータは2020年4月7日、トヨタ自動車がグローバルで展開する「モビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)」のさらなる機能・サービスの拡張、コネクテッドカー展開国拡大に向け、より一層のソフトウェア開発力および、運用体制の拡充を目的として、同年4月1日より業務提携を開始したと発表した。

 自動車業界では、IoT技術を活用した異業種の参入やライドシェア/カーシェアをはじめとする新たなサービスの誕生により、クルマの価値が大きく変化しつつある。一方、情報通信業界では、クラウドサービス、ビッグデータ、AIなどの技術の急速な進展により、新しいデジタルサービスが登場している。

 こうした時代変化の中、トヨタ自動車は、2016年末に「コネクティッド戦略」を発表し、MaaSへの取り組みを加速するため、提供するすべてのクルマをコネクティッド化すると同時に、MaaS戦略を支える情報プラットフォーム「MSPF」の展開を推進している。

 トヨタコネクティッドは、MSPFの開発と、世界中で毎年、数百万台単位で増加するコネクテッドカーから収集するビッグデータのクラウドセンター運用業務を、日本・米国を中心に世界7地域で取り組んでいる。

 一方、NTTデータは、世界50以上の国と地域において、デジタルを活用した新たな市場の創出、より質の高いサービスの提供に取り組んでいる。

 こうした取り組みを進める中、両社の中核であるモビリティサービス事業領域におけるトヨタコネクティッド、NTTデータ双方が持つ強みを掛け合わせ、さらに強固なMSPFの開発と拡大する車両ビッグデータへの対応力と活用力の強化ができると考え、今回の業務提携に至った(図1)。

図1:トヨタコネクティッドとNTTデータの協業イメージ(出典:トヨタコネクティッド、NTTデータ)図1:トヨタコネクティッドとNTTデータの協業イメージ(出典:トヨタコネクティッド、NTTデータ)
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 具体的には、トヨタコネクティッドが培ったコネクテッドカー向けサービス事業の経験や、国内外で展開するカーシェア等のサービス開発・運用ノウハウと、NTTデータのグローバル規模でのITリソースや、クラウド/ビッグデータなどのテクノロジー活用ノウハウを掛け合わせる。さらに、MSPFを始めとするモビリティサービス事業領域での協同開発と人材交流を通じて、グローバルでの開発・運用力の強化と、高度化を図る。

 また、中期的には、トヨタコネクティッドが持つ顧客接点と、NTTデータが持つ流通・小売・金融業界などの多業種に渡る顧客基盤を、両社で相互に活用する。これにより、スマートシティ構想も視野に入れたMSPFのサービス力強化と、グローバル規模でのさらなるプラットフォーム事業の拡大を推進し、両社連携によるシナジー効果の最大化を目指す。

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