TransRecogは2020年4月8日、PDFの上に透明なシートを重ねて手書きメモなどを書きこめるソフトウェア「AxelaNote(アクセラノート)」の新版「Ver 1.59 Build 1059」を発表した。新版では、書き込んで追加した要素を整列したり、カーソルで位置を移動したりできるようにするなど、使い勝手を高めた。同日提供を開始した。価格(税別)は、月額390円または年額3900円。
AxelaNote(アクセラノート)は、PDFの上に透明なシートを重ねて手書きメモなどを書きこめるソフトウェアツールである(図1)。PDF閲覧ソフトウェアのAcrobat Readerと組み合わせて使う。Acrobat Readerで開いたPDFファイルのイメージの上にAxelaNoteの画面が被さり、あたかもPDFファイルに上書きしているかのようにPDFのイメージを編集できる。稼働OSは、Windows7/8.1/10(32bit/64bit)。
拡大画像表示
PDFにレイヤーを重ねて表示する形態であるため、編集元のPDFファイルには一切変更を加えることなく動作する(画面1)。PDFに重ねて書き込んだ情報は、専用のファイル形式「axlファイル」として保存できる。保存済みのaxlファイルを開けば、対象のPDFファイルを読み込んで編集を継続できる。書き込んだ情報を含めたPDFイメージを新たにPDFファイルとして出力することもできる。
拡大画像表示
前回のバージョンアップ(2020年3月1日付)では、紙をやり取りすることができないテレワークの勤務形態を想定した機能などを追加している。例えば、ハンコの印影をスタンプできる機能を追加した(図2)。認印と日付印を押印できる。また、よく使う修正指示などの語句を登録しておいて、メニューから選ぶだけで語句を記入できる機能を追加している。
拡大画像表示
今回のバージョンアップでは、修正指示などの作業時間を短縮する機能などを追加した。例えば、追加した書き込み要素(オブジェクト)を画面上で整列する機能や、オブジェクトの位置をカーソルキーで移動する機能を追加した。また、指示内容を確認しやすいように、書き込んだテキスト文字の一覧を、書き込み位置情報とともにCSV(カンマ区切り形式)で出力できるようにした。さらに、書き込み対象のPDFを入れ替えて、修正前原稿へのコメントを修正後原稿に重ねて確認できるようにした。
ライセンスは、ユーザーライセンスとデバイスライセンス(法人のみ)の2種類を用意している。ユーザーライセンスは指名ユーザー1人につき1ライセンスで、1ユーザーあたりの同時インストールPCは3台まで。デバイスライセンスは、利用するユーザーを問わずインストールPC×1台につき1ライセンスで、最小契約台数は5ライセンス。価格(税別)は、ユーザーライセンスが月額390円または年額3900円。デバイスライセンスは年額5400円。支払い方法は、銀行振り込み、クレジットカード、Amazon Payのいずれか。