TISは2020年7月9日、クラウドごとのUIや仕様の違いを吸収するクラウド運用管理基盤「エンタープライズ・クラウド&セキュリティプラットフォーム」を発表した。マルチクラウド環境の運用とセキュリティ対策を、単一の管理基盤で行える。価格(税別)は最小構成で500万円から。販売目標として、2025年までに30社を掲げる。
TISの「エンタープライズ・クラウド&セキュリティプラットフォーム」は、マルチクラウド環境の運用とセキュリティ対策を効率化する統合基盤である。「構成管理機能」「運用管理機能」「セキュリティ管理機能」の3つの機能で構成する。AWSやAzureなど、クラウドベンダーごとのユーザーインタフェースやサービス仕様の違いを吸収し、統合的な運用管理を可能にする(図1)。
図1:エンタープライズ・クラウド&セキュリティプラットフォームの概要(出典:TIS)拡大画像表示
「ルールや仕様が異なる複数のクラウドサービスを利用しているため、運用面に課題がある」「人材・スキル不足のため、複数クラウドの運用が困難」「クラウドを活用したいが煩雑なセキュリティ製品の運用管理に不安を抱えている」といった企業に適している。
管理機能は、マルチクラウドに対応しており、同基盤上から複数のクラウドサービスを対象にした統合管理を行える。クラウドを利用する際に意識しなければならない、各種セキュリティ規準、基盤の設計、セキュリティ機能をプリセットして提供する。
構成管理機能として、オーケストレーション、リポジトリ、構成管理(クラウド層)、構成管理(OS層)などを提供する。運用管理機能として、踏み台、ログ管理、監視などを提供する。セキュリティ管理機能として、ID管理、セキュリティ対策、セキュリティ分析、脆弱性診断、脆弱性対応などを提供する。
製品提供の背景について同社は、企業ITのクラウドシフトが急速に進んでいる中で、複数のクラウドサービスを運用することと、セキュリティの強化が求められている状況を挙げる。「一方で、クラウドサービスごとに、管理ツールが異なるため、運用管理の複雑化や担当者の運用負荷の増加、ITガバナンスの確立が課題になっている」(同社)。
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