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COBOL開発ツール新版「Micro Focus Visual COBOL 6.0J」、クラスタ構成で実行環境の性能と可用性を向上
2020年7月27日(月)IT Leaders編集部、日川 佳三
マイクロフォーカスは2020年7月27日、COBOL言語を使ったソフトウェア開発環境の新版「Micro Focus Visual COBOL 6.0J」および「Micro Focus Enterprise Developer 6.0J」の販売を開始した。2020年8月31日から出荷する。新版では、クラスタ構成で実行環境の性能と可用性を高めたほか、IBM Enterprise COBOL 6.2との互換性を強化するなど、各種の機能を強化した。
マイクロフォーカスの「Micro Focus Visual COBOL」は、Windows、Linux、各種UNIX環境で動作するCOBOL開発環境である(関連記事:COBOLアプリをDockerコンテナで動作、マイクロフォーカスがCOBOL開発ツールに新版)。
COBOLで開発したレガシーシステムをWindowsやLinuxなどの現行のシステム基盤に移行する用途に適する。Java環境や.NET環境でCOBOLを利用できるので、COBOLを使い続けたまま基幹システムを再構築できる。Linux版では、Dockerコンテナの形で動作するCOBOLアプリケーションも構築できる。
「Micro Focus Enterprise Developer」は、Micro Focus Visual COBOLの上位版。Visual COBOLの全機能に加え、IBMメインフレーム上のCOBOLアプリケーションとPL/Iアプリケーションをリホストするための機能群を実装している。メインフレーム上のアプリケーションを変更することなく、ハードウェアだけを移行できる。
新版の6.0Jでは各種の機能を強化した。実行環境では、複数のサーバーインスタンスを連携させたクラスタリング構成によって、性能と可用性を高められるようにした。開発環境では、COBOL言語を拡張し、組み込み関数を増やすなど「IBM Enterprise COBOL 6.2」との互換性が向上した。ほかには、データベースアクセスやソフトウェアテストなどの機能も強化している。
図1:「Micro Focus Visual COBOL 6.0J」で「IBM Enterprise COBOL 6.2」との互換性が向上(出典:マイクロフォーカス)拡大画像表示
開発環境には、開発用の実行環境(ライブラリなど)が含まれている。本番実行時には、実行環境製品(Micro Focus COBOL Server)が別途必要になる。価格(税別)は、開発環境がWindows版で54万5000円、実行環境がWindows版で13万9000円からなど。

































