[新製品・サービス]

商品を展示できる実店舗スペースを月額制で提供、b8taが国内初となる実店舗を2カ所で開設

新宿マルイ本館1階と、有楽町電気ビル1階にオープン

2020年7月28日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ベータ・ジャパン(b8ta Japan)は2020年8月1日、実店舗を区画に区切って企業に提供するRaaS(サービスとしての小売り)サービスを国内で開始する。新宿マルイ本館1階と、有楽町電気ビル1階の2カ所で開始する。8月1日時点で145種類以上の商品を出品する。

 米b8taは、実店舗を区画に区切って企業に提供するRaaS(サービスとしての小売り)のサービスを提供しているベンダーである(関連記事凸版印刷、小売りをサービス化するRaaSベンダーのb8taと協業、D2Cのリアル店舗展開を支援)。

 実店舗を、月額制のサービスとして購入できる(図1)。店舗スペースや店舗運営のためのITシステムだけでなく、商品の説明などを行う店舗スタッフも月額サービスに含まれる。スタッフは、商品を学習した上で接客する。

図1:実店舗を月額制のサービスとして購入できるRaaSの概要(出典:ベータ・ジャパン)図1:実店舗を月額制のサービスとして購入できるRaaSの概要(出典:ベータ・ジャパン)
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 1区画は60×40センチメートルで、製品を展示できるほか、それぞれの区画に設置したタブレット型ディスプレイに製品の紹介映像や説明映像を流せる。さらに、店内に設置したカメラを使って消費者の行動を分析できる(図2)。

図2:店内に設置したカメラを使って消費者の行動を分析できる。入り口のカメラでは年齢層と性別を識別し、店内のAIカメラで動線や立ち止まった時間などを計測する(出典:ベータ・ジャパン)図2:店内に設置したカメラを使って消費者の行動を分析できる。入り口のカメラでは年齢層と性別を識別し、店内のAIカメラで動線や立ち止まった時間などを計測する(出典:ベータ・ジャパン)
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写真1:ベータ・ジャパンでカントリーマネージャーを務める北川卓司氏写真1:ベータ・ジャパンでカントリーマネージャーを務める北川卓司氏
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 米b8taのコンセプトについて、「販売を主目的とはしていない」と、ベータ・ジャパンでカントリーマネージャーを務める北川卓司氏(写真1)は説明する。店舗で商品を販売できるが、主眼は商品を発見して体験できることにある。

 米b8taは、実店舗として、米国内に23店舗、ドバイに1店舗を構えている。日本市場に向けては、ベンチャーキャピタルの米Evolution Venturesとともにベータ・ジャパン(本社:千代田区)を設立済み。

 今回、2020年8月1日付で、新宿マルイ本館1階(広さは約122平米)と、三菱地所が一部保有する有楽町電気ビル1階(広さは約256平米)の2カ所に、店舗を開設する(写真2)。いずれも店舗スタッフは8人+αで、1区画あたりの料金は月額30万円前後。最低契約期間は6カ月で、契約期間中に展示品を最大2回まで変更できる。

写真2:新宿マルイ本館1階と有楽町電気ビル1階の2カ所に実店舗をオープンさせる(出典:ベータ・ジャパン)写真2:新宿マルイ本館1階と有楽町電気ビル1階の2カ所に実店舗をオープンさせる(出典:ベータ・ジャパン)
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 国内の2店舗では、145種類以上の商品が並ぶ。記者説明会では、商品の例として、ロボットを開発できるキット製品、ワイヤレスオーディオ機能を備えたサングラス、クッション型のセラピーロボット、紙を使ったジュエリーなどを紹介した。

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