[事例ニュース]
NTTデータ、1万2000人が使う社内システムをKubernetesコンテナ基盤に移行
2020年9月7日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
NTTデータは、同社社員が自身のスマートフォンから社内システムにアクセスするためのモバイルデスクトップシステムを、Kubernetesを用いてクラウドネイティブ環境に移行した。社内約1万2000人が利用する。ミドルウェアとして、米ヴイエムウェアのKubernetesコンテナ基盤「VMware Tanzu Kubernetes Grid Integrated Edition」(TKGI)を採用した。ヴイエムウェアが2020年9月7日に発表した。
※編集部より:記事中で紹介しているVMware Tanzu製品体系に誤りがありました。お詫びして訂正いたします(2020/9/8 11:15)
NTTデータは、同社社員が自身のスマートフォンから社内システムにアクセスするためのモバイルデスクトップシステムを2015年から運用している。約1万2000人が利用しており、アクセス集中時に速度が低下する課題を抱えていた。この課題を解決する手段として、アプリケーションをコンテナ化し、コンテナ基盤であるKubernetesの導入を決定した(図1)。
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モバイルデスクトップの実装にあたっては、現行アプリケーションをコンテナ化するだけでなく、デジタルビジネスの実装に適したマイクロサービスアーキテクチャに基づき、クラウドネイティブなアプリケーションを再設計した。さらに、アプリケーションの変更と配備を連携させて省力化する技術として、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリ)を採用している。
コンテナ基盤のミドルウェアには、ヴイエムウェアの「VMware Tanzu Kubernetes Grid Integrated Edition(TKGI)」を採用した(図2)。今回NTTデータが導入したTKGIは、旧Pivotalジャパンのコンテナ基盤ミドルウェア「Pivotal Container Service」(PKS)をリブランドした製品である。
●Next:VMware TanzuのラインアップとNTTデータの今後の計画
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