[調査・レポート]

世界のAI支出額は4年間で2倍に増加し、2024年に1100億ドルに─IDC Japan予測

2020年10月5日(月)IT Leaders編集部

IDC Japanは2020年10月1日、世界のAI(人工知能)の支出額についての調査結果を発表した。AIに対する世界全体の支出額は4年間で2倍に増加し、2024年には1100億ドルに達する見通し。

 IDC Japanによると、企業におけるデジタル変革の一環としてAIの導入が進み、今後数年間でAIシステムへの支出が加速する。2019年から2024年までの予測期間中におけるCAGR(年間平均成長率)は、20.1%になる。

 AIの主要なユースケースは4つある。自動カスタマーサービスエージェント、営業プロセスのレコメンデーション/オートメーション、自動脅威インテリジェンス/防止、ITオートメーションである。

 上記4つのユースケースを合わせると、2020年のAI総支出額のほぼ3分の1に相当する。最も急成長しつつあるユースケースとして、人事業務の自動化、ITオートメーション、医薬研究/創薬などがある。

 予測期間中、AIソリューションへの支出額が最も多い業界は、小売と銀行である。小売業界におけるAIの主な投資分野は、チャットボットやレコメンデーションエンジンを利用した顧客体験の向上である。銀行業界では、不正行為の解析と調査、プログラムアドバイザー/レコメンデーションシステムが中心になる。

 IDC Japanでは、これに組立製造業、プロセス製造業、医療業界が加わり、2020年のAI支出額トップ5の業界を構成すると見ている。2020~2024年の予測期間中、AI支出額の伸びが最も大きい業界は、メディア、連邦/中央政府、プロフェッショナルサービスになる見通しである。

 ソフトウェアおよびサービスは、今年のAI支出額全体のなかでそれぞれ3分の1以上を占め、残りがハードウェア支出になる。ソフトウェア支出額のうち最も比率が大きい項目はAIアプリケーション(141億ドル)で、サービス支出における最大のカテゴリはITサービス(145億ドル)になる。ハードウェア支出では、サーバー(112億ドル)が大半を占める見通し。予測期間中、最も高い成長率が見込まれるのはソフトウェアに対する支出額で、5年間のCAGRは22.5%になる。

 地域別に見ると、米国は小売業界と銀行業界を中心に、予測期間中におけるAI支出額全体の半分以上を占める。2番目に支出額が大きい地域は西ヨーロッパで、銀行、小売、組立製造業が牽引役となる。3番目は中国で、国/地方政府、銀行、プロフェッショナルサービスが主力業界となる。5年の予測期間中、最も強力な支出拡大が見込まれるのは、日本(CAGR:32.1%)およびラテンアメリカ(CAGR:25.1%)である。

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