ネクスウェイは2020年11月27日、eKYC(オンライン本人確認)サービス「ネクスウェイ本人確認サービス」と、SMS認証のためのSMS配信サービス「SMSLINK」を組み合わせた2要素認証の導入を支援するサービスを開始した。キャッシュレスサービスなどの取引内容に応じて本人確認フローの設計も実施する。
ネクスウェイは、eKYC(electronic Know Your Customer:オンライン本人確認)サービス「ネクスウェイ本人確認サービス」と、SMS認証のためのSMS配信サービス「SMSLINK」を組み合わせた2要素認証の導入を支援するサービスを開始した(図1)。
拡大画像表示
ユースケースの1つとして、キャッシュレスサービスにおける不正出金対策がある。悪意のある第三者が、サービス利用者の銀行口座情報を不正に入手し、本人になりすましてキャッシュレスサービス口座を開設し、不正に買い物されてしまう事案である。なりすましによる口座開設や出金の際、SMS認証と本人確認サービスによって、不正出金を防ぐことができる。
ユースケースの1つとして、証券会社における不正出金対策がある。悪意のある第三者が、不正に入手した証券会社の顧客口座にログインし、顧客の証券を売却して銀行口座に振り込ませたり、偽造した書類で口座情報を変更して出金したりする事案である。出金口座や登録の携帯番号を変更する際や、証券取引、出金指示などをする際に、SMS認証と本人確認サービスによって、不正アクセスや取引を防ぐことができる。
構成要素の1つであるネクスウェイ本人確認サービスは、本人確認のプロセス全般を支援するクラウドサービスである。本人確認機能に加えて、目視・突合確認の機能をオンラインで提供する。転送不要郵便の発送、確認記録の保存など本人確認に必要な工程を取りそろえており、本人確認の業務プロセスを手軽に構築できる。
主な機能として、eKYC(顔照合/マイナンバーカードICチップ読取)、書類の真正性の目視確認、申請情報の突合確認、本人確認書類の機微情報マスキング、バックオフィス確認用コンソール、リスク確認(反社チェック)、確認記録の保管、転送不要郵便などを備える。
もう1つの構成要素であるSMSLINKは、SMS配信サービスである。届けたいメッセージをクライアントPCや業務システムからSMSの形で送信できる。本人認証にも使える。SMS認証を導入すれば、特別なシステムを導入することなく、本人を認証できる。他人による不正ログインを防げるほか、1個人が複数アカウントを保有することを防げる。また、メールなどと異なり、本人への到達率が高い。案件に応じて、API型とWebアプリケーション型を選択できる。