セイコーソリューションズは2021年3月9日、サーバーやネットワーク機器へのリモートアクセス(Telnet/SSHログイン)を仲介するゲートウェイソフトウェアの新版「SmartGS Version2.2」を発表した。新版では、稼働OSに現行版のRHEL 8/CentOS 8を追加したほか、SSL/TLSの指定バージョン以下を無効化してセキュリティを向上させている。
セイコーソリューションズの「SmartGS」は、サーバーやネットワーク機器へのリモートアクセス(Telnet/SSHログイン)を仲介するゲートウェイソフトウェアである(関連記事:セイコーソリューションズ、SSHログインの仲介ソフト「SmartGS」を強化、接続先の選択を容易に)。
使い方は、ネットワークアーキテクチャの違いに応じて、大きく2つある(図1)。(1)ゲートウェイ上で動作するWebアプリケーション型のTelnet/SSHクライアントを使ってアクセスする方法と、(2)手元のTelnet/SSHクライアントソフトからのアクセスをゲートウェイで仲介する方法である。
(1)では、Web/HTML5に準拠したWebブラウザであれば、Telnet/SSHクライアントソフトがインストールされていない環境でも、ターゲットとなるサーバー機やネットワーク機器にリモートログインしてCUIを操作できる。WebブラウザでSmartGSにアクセスし、SmartGSが備えるWeb型の端末エミュレータを操作する形になる。
(2)では、Tera TermやPuttyなど、日ごろ使い慣れているTelnet/SSHクライアントソフトを利用できる。特定のソフトに依存したマクロなどで運用環境を整えている場合でもそのまま利用できる。これらTelnet/SSHクライアントソフトからのアクセスを、ゲートウェイが対話型プロキシとして仲介する形になる。SmartGSにSSHで接続して認証を受けた後、接続先のターゲット機器を選択して接続する。
●Next:新版に施されたセキュリティ強化とライセンス価格
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