[新製品・サービス]
全文検索・情報活用ソフト新版「QuickSolution V12.0」、検索画面をシンプル化
2021年3月11日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)
住友電工情報システムは2021年3月11日、全文検索サーバーソフトウェアの新版「QuickSolution Ver.12.0」を発表した。同年2月26日から販売している。新版では検索画面を刷新しシンプルにしている。また、検索結果に対するエンドユーザーの行動をAIが学習し、使えば使うほどエンドユーザーが望む検索結果が得やすくなるようにした。価格(税別)は150万円から。
住友電工情報システムの「QuickSolution」は、全文検索サーバーソフトウェアである(関連記事:住友電工情報システム、全文検索・情報活用ソフト「QuickSolution」新版、AIで文書を分類可能に)。ファイルサーバーやグループウェア、データベースサーバーなどに置かれた社内文書ファイルを、Web検索画面から横断的に検索できる。
テキストファイルだけでなく、Office文書やPDF文書のテキスト要素、Oracle Database 19cとPostgreSQL 12.4のデータも検索できる。バイナリデータ型のカラムに格納したファイルの内容(本文)を検索できるほか、カラムにファイルパスが格納されている場合、パスが指すファイルを検索できる。
キーワードに合致したファイルを検索できるほか、自然文を用いたあいまい検索ができる。キーワード検索時に、検索キーワードに誤字や変換ミスなどの可能性がある場合、正しいキーワードを「もしかして」と表示する。エンドユーザーは、QuickSolutionが表示したキーワードをクリックするだけで再検索できる。
オプションで、AIを使って文書を分類できる。教師なし学習で文書を分類する。与えられた雑多な文書を、特徴に応じて自動的にグループに分ける。分類結果は、共有タグとして検索に活用できるほか、クリックだけで目的の文書にたどり着ける検索カテゴリとして利用できる。
同社は1台のQuickSolutionサーバーで、50TB(約1億2000万ファイル)を2~3秒で検索できるとしている。この規模を超える場合は、QuickSolutionサーバーを複数台用意して分散検索させることによって、容量を拡張できる。数100TBまで拡張できる。
検索画面を刷新、検索時のAI学習で検索精度も改善
新版では、画面デザインを刷新した(画面1)。機能の統廃合を行うなど、以前よりも直感的に操作できるように改善した。
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新版ではまた、検索結果に対するエンドユーザーの行動をAIが学習するようにした。検索結果の各文書が望んでいたものかどうかなどをAIが学習することで、入力した検索条件に対する検索結果の精度が継続的に向上する機能(適合性フィードバック)を備えている。使えば使うほど、ユーザーが望む検索結果が得やすくなるとしている。
オプションライセンスで利用できるチャットボット機能も改善した。回答に画像を挿入したり、回答文の一部をハイライト表示させたり、回答が多い場合の表示方法を改善したりした。