JSOLとブロードバンドセキュリティ(BBSec)は2021年3月18日、ネットワーク/セキュリティの構築・運用を支援するサービス「次世代ネットワーク・セキュリティソリューション」を開始した。ゼロトラストネットワーク/セキュリティ運用モデルを体系化し、ユーザー環境での設計・構築・運用を総合的に支援する。
JSOLとブロードバンドセキュリティ(BBSec)の「次世代ネットワーク・セキュリティソリューション」は、ネットワークやセキュリティ、システム運用管理体制の見直しを検討している企業に向けて、ネットワーク/セキュリティのあるべき姿を描く検討段階から設計・構築・運用までを総合的に支援するサービスである(図1)。
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次世代ネットワーク・セキュリティソリューションでは、ネットワークの境界だけを防御するのではなく、社内外に存在するシステム、およびデータにアクセスする人物や端末を常に疑い、つどゼロベースで認証するゼロトラストのセキュリティモデルを採用する。
ソリューション利用のイメージとして、検討段階では、現状を分析し対策のためのロードマップを作成する。設計・構築段階では、ロードマップを実現するために必要な製品の選定やシステム設計を実施しネットワークを構築する。運用段階では、セキュリティ監視やネットワークの運用を24時間365日体制で提供する。
サービス提供の背景として両社は、境界の内側を安全な領域と考える従来型のネットワークモデルではセキュリティを担保できなくなっている状況を挙げる。特に、コロナ禍の影響でテレワークが進み、クラウドサービスの活用が増えたことで、ファイアウォール内へのサイバー攻撃の増加といった事象が起こっているという。
同ソリューションで提供されるサービスの具体的な行程は、以下のとおりである。
1. 検討段階
- ゼロトラストアセスメントサービス
NISTが公開した「ゼロトラスト・アーキテクチャ」への準拠状況をアセスメントし、対策ロードマップ作成を支援する - ネットワークアセスメント&コンサルティングサービス
現有のネットワーク資料の確認や簡易ヒアリングから、構成やコストについて評価し改善策を提案し、将来を見据えた次世代ネットワーク策定を支援する
2. 設計・構築段階
- ネットワーク・セキュリティ構築サービス
2019年にガートナーが提唱したSASE(Secure Access Service Edge)をゼロトラストを実現する次世代クラウドネットワークセキュリティモデルと位置づけて構築する - ネットワーク一括提供サービス
ネットワークの回線や機器、サービスの選定から、設計・構築・運用・保守・維持管理を一括してネットワークサービスとして提供する
3. 運用段階
- マネージドセキュリティサービス
24時間365日体制でセキュリティ脅威を検知・分析する。これまでの対応で得たノウハウを基に、高精度で迅速な分析を実施する。SASEの監視をサポートする。東阪2カ所にサービス拠点であるセキュリティオペレーションセンターを設置しているため、金融機関向けに、「FISC安全対策基準」が求める災害復旧サイトを設ける、DR(ディザスタリカバリ)対応が可能である - ネットワーク運用サービス
24時間365日体制でネットワーク運用を実施する。アラート発生時の1次切り分けや復旧対応のほか、ネットワーク基盤維持管理・構成管理・改善提案を行う