[市場動向]

米NEC X、米Alchemistと提携し事業創出を強化、2025年までに10件以上の事業化を目指す

2021年5月18日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NECの子会社で事業創出を推進する米NEC Xは2021年5月18日、シリコンバレーでスタートアップ企業の事業立ち上げを支援するアクセラレーター企業である米Alchemist Acceleratorとパートナーシップ契約を締結したと発表した。Alchemist Acceleratorのノウハウやリソースを活用し、NEC Xの新事業創出プログラム「NEC アクセラレーター プログラム」を強化する。パートナーシップの先行事例として、ソフトウェアコードのバグを特定するツールを提供する米Metabobを同年1月に設立した。

 米NEC Xは、米カリフォルニア州シリコンバレーに拠点を置くNECの子会社で、事業創出を推進する企業である(関連記事NECがシリコンバレーに新事業を開発するための新会社設立)。2018年7月に設立し、現在までに3つのプロジェクトを事業化した。具体的には、50以上の技術シード(テーマ)を基に、顧客の発見に挑戦してもらったプロジェクトが23件、顧客との実証実験に進んだプロジェクトが8件、事業化に漕ぎつけたプロジェクトが3件である。

 2021年4月には、シリコンバレーでスタートアップ企業の事業立ち上げを支援するアクセラレーター企業である米Alchemist Acceleratorとパートナーシップ契約を締結した(図1)。米Alchemist Acceleratorのノウハウやリソースを活用し、NEC Xの新事業創出プログラム「NEC アクセラレーター プログラム」を強化する。米Alchemist Acceleratorとのパートナーシップの先行事例として、ソフトウェアコードのバグを特定するツールを提供する米Metabobを2021年1月に設立している。

図1:米NEC Xとパートナーシップ契約を締結したアクセラレーター企業、米Alchemist Acceleratorの概要(出典:米NEC X)図1:米NEC Xとパートナーシップ契約を締結したアクセラレーター企業、米Alchemist Acceleratorの概要(出典:米NEC X)
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 米NEC Xでは、2020年までに事業化に成功した3つの事例に加えて、2025年までに10件以上の事業化を目指す。

これまでに3件の事業化に成功

 米NEC Xが2018年から2020年までに事業化した3件のうち、最初の事業化事例は、2019年11に設立した米inguo.ioである。観測データから物事の因果関係を自動的に抽出する因果分析ソフトウェアを開発している。2020年10月には、米inguo.ioの成果を利用して、NECが日本で因果分析サービスを提供している(図2関連記事NEC、各種のデータから物事の因果関係を探索・分析するサービス「causal analysis」を開始)。

図1:米NEC Xが手がけた最初の事業化。米inguo.ioは、観測データから物事の因果関係を自動的に抽出する因果分析ソフトウェアを開発している(出典:米NEC X)図2:米NEC Xが手がけた最初の事業化。米inguo.ioは、観測データから物事の因果関係を自動的に抽出する因果分析ソフトウェアを開発している(出典:米NEC X)
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●Next:NEC Xが手がけた事業化の軌跡

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