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キヤノンITS、大企業向けEDIソフト「EDI-Master B2B Enterprise」、同時に128の取引先と接続

2021年7月2日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

キヤノンITソリューションズは2021年7月2日、EDI(電子データ交換)ソフトウェア製品群「EDI-Master」のラインアップを刷新すると発表した。製品体系を規模と機能の観点で分類・整理し、取引量や用途に合う製品を選択しやすくする。また、大手企業向けに新モデル「EDI-Master B2B Enterprise」を追加した。新モデルは同年7月20日から販売する。

 キヤノンITソリューションズの「EDI-Master」は、EDI(電子データ交換)ソフトウェア製品群である。EDIのメッセージをやり取りする通信ソフトウェア「EDI-Master B2B」を中核に、EDIメッセージの形式を変換するソフト「EDI-Master TRAN」、EDIジョブをスケジュール実行するソフト「EDI-Master JS」などで構成する。

 2021年7月20日には、中核ソフト「EDI-Master B2B Gateway」の大手企業向けモデル「EDI-Master B2B Enterprise」を新規に販売開始する(図1)。レガシープロトコルなどを使っており、取引先が多い企業に向けて販売する。WindowsまたはLinuxで動作する。

図1:大手企業向けのEDIソフト「EDI-Master B2B Enterprise」の概要(出典:キヤノンITソリューションズ)図1:大手企業向けのEDIソフト「EDI-Master B2B Enterprise」の概要(出典:キヤノンITソリューションズ)
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 EDI-Master B2B Enterpriseで使えるEDIプロトコルは、全銀TCP/IP手順(SSL/TLS接続含む)、全銀手順、JCA手順の3つである。取引先との最大接続数は同時128接続であり、既存のEDI-Master B2B Gateway(同時32接続)の4倍の取引先と同時にやり取りできる。

 EDI-Master B2B Enterpriseでは、インターネットでも全銀TCP/IP手順が使える全銀TCP/IP手順・広域IP網(SSL/TLS方式)も標準で利用できる。このための仕掛けとして、全銀TCP/IP手順などをSSL/TLS化する中継ソフト「EDI-Master B2B TLS」を標準でバンドルしている。

 通信ソフトの機能だけでなく、周辺ソフトも標準でバンドルしている。EDIメッセージの形式を変換するEDI-Master TRANや、EDIの取引をスケジュールに則って自動で実行するジョブスケジューラのEDI-Master JSをバンドルしている。

 EDI-Master B2B Enterpriseの価格(税別)は、64同時接続で700万円(保守費は年額105万円)、96同時接続で850万円(保守費は年額127万5000円)、128同時接続で1000万円(保守費は年額150万円)である。通信プロトコルは、標準で全銀TCP/IP手順(広域IP網を含む)を利用できる。全銀手順とJCA手順はオプションで、それぞれ50万円(保守費は年額7万5000円)。

 2021年10月には製品ラインアップを刷新し、既存製品の製品名を変更する(図2)。例えば、中核ソフトのEDI-Master B2B Gatewayは「EDI-Master B2B Standrad」に変更する。これにより、中核ソフトは大手企業向けのEDI-Master B2B Enterpriseと中規模向けのEDI-Master B2B Standradの、2つのラインアップになる。

図2:EDI-Masterの新ラインアップ(出典:キヤノンITソリューションズ)図2:EDI-Masterの新ラインアップ(出典:キヤノンITソリューションズ)
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