iPresenceは2021年7月9日、テレビ電話型のロボットを使って、遠隔地からの出勤やモバイルワーク、コミュニケーションなどを可能にするシステム「テレRoboオフィスワーク」を発表した。同年7月7日から提供している。周囲360度を見渡せる首振り機能や自走機能を備えたテレビ電話デバイスが社員の分身となり、遠隔地にいる社員同士やオフィスにいる社員などとコミュニケーションがとれる。
テレRoboオフィスワークは、テレビ電話型のロボットを使って、遠隔地からの出勤やモバイルワーク、コミュニケーションなどを可能にするシステムである。周囲360度を見渡せる首振り機能や自走機能を備えたテレビ電話デバイスが社員の分身となり、遠隔地にいる社員同士やオフィスにいる社員などとコミュニケーションがとれる(写真1)。テレビ電話の画面では、カメラ映像だけでなく、PowerPointやPDFなどの画面も表示できる。
テレビ電話型デバイスとして、デスクトップ上に設置する「kubi」や、自走式で床を移動できるものなどを用意している。デスクトップ上に設置するkubiは、台座に首振り機能を備えたタブレットPCの形状を持つ(写真2)。テレビ電話をしながら、360度周囲を見回したり、上下に首を振ってうなづくしぐさを表現したりできる。一方、自走式のデバイスは、オフィス内を移動できる。
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kubiのメリットの1つは、空間全体を自由に見渡して、周囲の社員と話せることである(図1)。近くで働いている同僚やオフィスの様子を把握できる。わざわざWeb会議のスケジュールを調整するといった手順を踏むことなく、テレビ電話機能を立ち上げておくだけで、日々の何気ない会話に参加したり、話したいタイミングでオフィスメンバーと会話ができる。
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想定する用途の1つは、上司による職場の巡回である(図2)。オフィスの各所に設置したテレビ電話デバイスを使ってテレビ電話に参加することで、オフィス内の様子を把握したり、オフィス各所の社員とコミュニケーションをとったりできる。出張先の遠隔地からオフィスの様子を確認したり、部下やメンバーに声をかけたりできる。
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想定する用途の1つは、オフィスワークのテレワーク化である(図3)。在宅環境などから、オフィスに設置してあるテレビ電話デバイスを使って、仮想的にオフィスに出勤できる。テレビ電話デバイスが社員の分身となり、周囲にいる社員や周囲にあるテレビ電話デバイスとの間でコミュニケーションがとれる。
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