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IoTデータの収集・分析で新明和ソフトテクノロジと日立ソリューションズ東日本の製品が連携

2021年7月12日(月)IT Leaders編集部

新明和ソフトテクノロジと日立ソリューションズ東日本は2021年7月12日、両社がそれぞれ提供する、製造現場の稼働データをリアルタイムに収集する「Nazca Neo Linka」と、製造現場の設備と人の稼働データを可視化する「WellLine」について、製品連携を開始した。工場設備のデータ収集と分析力を強化し、製造業の現場改善をサポートする。新明和ソフトテクノロジは、2024年までに累計10億円以上の売上を見込む。

 新明和ソフトテクノロジの「Nazca Neo Linka」は、工場稼働監視製品である。メーカーや製造年代が異なる各種の機器に接続できるインタフェースを備えている。CNC(Computerized Numerical Control:コンピュータ数値制御)/PLC(Programmable Logic Controller)をはじめ、各種センサーなど多種多様な設備のIoTデータを収集する。一方、日立ソリューションズ東日本の「WellLine」は、IoTデータ分析製品である。稼働データの可視化と分析に特化した機能を提供する。

 今回、IoTデータを収集して監視するだけでなく、IoTデータを活用して知見を導き出すところまで進めたいという製造業に向けて、Nazca Neo LinkaとWellLineを連携させた(図1)。

 両製品が連携することで、分析に必要な複合的な情報の組み合せ評価から、稼働率低下の原因や品質に関する情報など、多面的な分析が可能になる。これにより、製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するとしている。

図1:IoTシステム構成の一例(出典:新明和ソフトテクノロジ、日立ソリューションズ東日本)図1:IoTシステム構成の一例(出典:新明和ソフトテクノロジ、日立ソリューションズ東日本)
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 具体的には、Nazca Neo Linkaで収集したデータを、クラウド環境上で稼働するWellLineに取り込む。これにより、標準で提供するアンドンをはじめ、各種分析画面で表示できるようになる。

 Nazca Neo Linkaのデータ収集能力により、WellLineに取り込むデータの種類が増える。稼働状況だけでなく、品質改善や設備の故障予兆検知など、高度な分析・評価が可能になる。データ活用の範囲が広がることで、製造現場における高い改善効果を期待できる。

 Nazca Neo Linkaは、設備に加え、ヒト・モノなど製造にかかわる様々なデータをリアルタイムに取得できる。取得したデータを活用することで、生産性の改善をはじめ、正確な原価管理や、顧客への迅速な納期回答が可能になる。

 WellLineは、IoTとデータ分析を活用した生産性向上のためのアプリケーションである。製造現場の設備と人の稼働データを収集、可視化・分析する機能を提供する。非生産・ロス時間を把握することで、生産性の改善に役立てられる。

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