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360度カメラとスマホで建物の3Dビューを作成・管理─NTTビズリンクの「Beamo」

2021年8月16日(月)IT Leaders編集部

NTTビズリンクは2021年8月10日、3次元ビュー作成・管理サービス「Beamo」を開始した。市販の360度カメラとスマートフォンを用いて商業施設や生産施設などの3次元ビューを作成して一元管理できる。これまでリモートでの実施が難しかった現地調査や建物設備の構築・保守などに向く。

 NTTビズリンクの「Beamo」は、商業施設や生産施設などの3次元ビューの作成・管理機能を提供するサービスである(画面1)。市販の360度カメラとスマートフォンだけで3次元ビューを作成できる。これまでリモートでの実施が難しかった現地調査や、建物設備の構築・保守などに向く。

画面1:Beamoで作成した3次元ビューの例(出典:NTTビズリンク、NTTコミュニケーションズ)画面1:Beamoで作成した3次元ビューの例(出典:NTTビズリンク、NTTコミュニケーションズ)
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 市販の機材のみを用いて簡単に撮影できる。スマートフォンのジャイロ機能を活用することにより、GPSが使えない室内でも撮影位置を特定する。人手を介することなく図面上に撮影ポイントをプロットする。撮影したデータをクラウド上にアップロードすることで3次元ビューを作成する。撮影した写真データは、日本国内のクラウド上で保管する。

 作成した3次元ビュー内にあるメジャー機能を用いて寸法を測量できる。運搬経路や設置スペースを仮想空間上で確認でき、現場に足を運ぶ必要がなくなる。また、3次元空間上にタグを付ける機能を備えており、現地の情報を補足するマニュアルや注意事項などを動画や画像、テキストでタグ付けが行える。

 主な利用シーンは、表1のとおりである。

表1:主な利用シーン
用途 概要
設備管理・現場調査 現場調査の代替や事前準備、事後報告、現場や設備に関する情報の集約管理
教育・研修 3D空間上への情報埋め込み機能を活用した研修素材の作成
安全管理 現場作業前の危険個所の事前確認
見学・監査 建物の案内ツアーや監査対応

 製品投入の背景として同社は、データセンターや物流倉庫、建設現場などにおいては、土地や設備の状況確認や計測作業の際に現地での対応が避けられない問題を挙げる。今回開発したサービスをNTTコミュニケーションズグループの国内外65棟のデータセンターなどに試験導入して検証した結果、現地調査業務の生産性が上がったとしている。

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NTTビズリンク / Beamo / 3D

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