JSOLは2021年10月5日、PC画面盗撮検知ソフトウェア「J’sCutt」(JSOL Camera Unable To Take monitor)の販売を開始した。PC内蔵のカメラ映像から、スマートフォンやカメラによるPCの画面撮影の兆候を検知する。想定している主なリスクとして、テレワークなどの隔離された環境での盗撮行為や、データセンターなどの高セキュリティエリアでの盗撮による情報漏洩を挙げている。
JSOLの「J’s Cutt」は、PC内蔵カメラの映像を常時取得してAIで解析し、スマートフォンやカメラによる、PC画面撮影の兆候を検知するセキュリティソフトウェアである。PCにインストールして利用する。画面撮影の兆候を検出・記録し、管理者に通知する。また、PC画面から顔が外れたりカメラをかざしたりすると、画面がスクリーンセーバー表示に切り替わる機能も備える。
想定している主なリスクは、テレワークなどの隔離された環境での盗撮行為や、データセンターなどの高セキュリティエリアでの盗撮による情報漏洩である。スマートフォンカメラによる盗撮以外にも、シェアオフィスで背後から他の人にのぞき見をされるリスクもある。J’s Cuttを使うことで、これらのリスクに対処できるとしている。
J’sCuttが検知する兆候と対策を示している。PC画面の撮影のためにスマートフォンがかざされた際、管理者に通知する。画面を他者がのぞいていることを検知した際は、スクリーンセーバー表示に切り替える。カメラに人が映っている状態かどうかを検知し、異常な場合はスクリーンセーバー表示に切り替える。
JSOLでは、社内でのJ’sCuttの運用を予定している。製品提供の背景について同社は、テレワークが浸透する一方で、テレワーク時のPCはセキュリティ対策が不十分なケースが多く、情報漏洩のリスクにさらされていることを挙げる。同社はこれまで、想定する各種のリスクの中で、PC画面の盗撮による情報漏洩に焦点を当てて研究開発を行ってきた。その成果として今回のソフトウェアを製品化したという。