ネットワンシステムズは2021年10月8日、デスクトップ仮想化基盤(VDI)のクラウドサービス「クラウドVDI」の提供を開始した。Microsoft Azureで稼働する「Azure Virtual Desktop」と、ヴイエムウェアの「VMware Horizon Cloud Service」を組み合わせている。
ネットワンシステムズの「クラウドVDI」は、クラウド上でデスクトップ仮想化基盤(VDI)を提供するDaaS(Desktop as a Service)である。Microsoft Azureで稼働する「Azure Virtual Desktop」と、ヴイエムウェアの「VMware Horizon Cloud Service」を組み合わせている(図1)。
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クラウド、オンプレミス、ユーザーそれぞれの環境を、ネットワーク接続、セキュリティ強化、働き方改革支援の観点で、包括的に設計/インテグレーションして提供する。
ネットワーク接続では、Azure内部のネットワーク構成、オンプレミスデータセンター(業務データ/業務システム)との閉域網接続と認証連携、ユーザーからのアクセスについて、セキュリティと性能の両立の観点から、統合的にインテグレーションする。想定する用途ごとの検証済み設計パターンを基に、ユーザーの要望に応じてきめ細かく設計する。
セキュリティ強化では、利用端末からの接続について2要素認証を適用する。ID/パスワードが漏洩した場合でも、不正アクセスを防げる。また、エンドポイントセキュリティ製品を導入し、セキュリティ監視サービスを提供する。
働き方改革支援では、Web会議/チャット/ファイル共有などのコラボレーションツール、スマートフォン/タブレットとの連携機能、ネットワンシステムズ自身の働き方改革の実践ノウハウなどを提供する。VDIの運用支援や、効率的なリソース配置の提案などもできる。
サービスの導入にあたっては、ネットワンシステムズが用意しているマルチクラウド環境の共同検証施設(Lab as a Service)を利用できる。これにより、DaaSの機能、体感速度、運用手順などを事前に確認できる。
また、ネットワンシステムズがVDIの運用のすべてを担うフルマネージド型のサービスを提供。必要に応じて働き方を改革するコンサルティングサービスも提供する。