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AI-OCR「DX Suite」が履歴書を読み取り可能に、人材データベース構築を支援

2022年1月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

AI insideは2022年1月14日、AI-OCRサービス「DX Suite」を強化したと発表した。読み取れる非定型帳票モデルを増やし、新たに「履歴書」を読み取れるようにした。履歴書に記載のある氏名、住所、学歴、職歴など28項目をデータ化する。人材の流動性が高いBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)企業や人材派遣会社における人材データベースの構築を支援する。

 DX Suiteは、クラウドサービス型のAI-OCR(光学文字認識)ソフトウェアである(関連記事AI-OCR「DX Suite」が保険証券に対応、保険証券の33項目を読み取ってテキスト化)。ディープラーニング(深層学習)による画像認識技術と、文章の前後関係を判定する自然言語解析を組み合わせている。手書きの文字を認識するほか、読み取り時のズレや罫線などを含んだ画像も認識する。大量の帳票を同一フォーマットごとに仕分ける機能も搭載している。

 今回、DX Suiteで読み取れる非定型帳票の種類を増やした。新たに「履歴書」を読み取れるようにした。履歴書に記載のある氏名、住所、学歴、職歴など28項目をデータ化する。パートやアルバイトなどの非正規雇用社員の多いBPO企業は、過去に就業していた人に再アプローチする際に人材データベースが役立つ。人材派遣会社では、新規求人案件の適合者を探す際に、人材データベースが役立つ。

 機能強化の背景として同社は、人事手続きのオンライン化が普及する一方で、全ての履歴書をデータで受領し管理する企業は全体のわずか3.9%に留まっていることを挙げる。「企業は従業員の履歴書を退職日から3年間保存する義務があり、履歴書の適切な管理が求められる。特に人材の流動性が高く大量の履歴書を受領するBPO企業や人材派遣会社では、タレントマネジメントを目的に履歴書の内容を手入力で管理システムに登録する工数が負荷となっていた」(同社)。

 なお、今回の履歴書への対応によって、DX Suiteで読み取れる非定型帳票は合計で12種になった。請求書、領収書、レシート、注文書、給与支払報告書、住民票、自動車税納付書、賃貸借契約書、健康診断書、医療費領収書、保険証券、履歴書である。

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