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広島電鉄、ABT方式の新乗車システムを2024年に稼働、チャージ残高や定期券などの情報をクラウドで保持

2022年3月7日(月)IT Leaders編集部

広島電鉄、NEC、レシップ(本社:岐阜県本巣市)の3社は2022年3月4日、ABT(アカウントベースドチケッティング)方式の乗車券システムを開発すると発表した。稼働開始予定は2024年10月。ABT方式は、チャージ残高や定期券などの利用者情報をクラウド側で保持・参照・更新する方式である。スマートフォンに表示させたQRコードや、新たな交通系ICカードを認証媒体として使う。

 広島電鉄は、ABT(アカウントベースドチケッティング)方式の乗車券システムを2024年10月に稼働開始する。ABT方式とは、チャージ残高や定期券などの利用者情報をクラウド側で保持・参照・更新する方式である。スマートフォンに表示させたQRコードや、新たな交通系ICカードを認証媒体として使う(図1)。

図1:乗車券システムにおけるABT(Account Based Ticketing)方式とCBT(Card Based Ticketing)方式の違い(出典:広島電鉄、NEC、レシップ)図1:乗車券システムにおけるABT(Account Based Ticketing)方式とCBT(Card Based Ticketing)方式の違い(出典:広島電鉄、NEC、レシップ)
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 ABT方式の場合、機器側では高速な計算処理を行わない。このため、システム全体の低廉化を図れる。また、QRコードやICカードに加えて、多様な認証媒体にも対応可能であるため、他の交通手段や街中・旅先などでの各種サービスとの連携も期待できる。今回開発する新乗車システムはNECが開発し、車載機はレシップが開発する。

 利用にあたっては、スマートフォンやPCから会員登録し、クレジットカードまたは銀行口座をIDに紐付けて登録する。オンラインで、チャージ、定期券の購入、利用履歴の閲覧、などが可能である。路面電車・バスの乗車・降車時に、スマートフォンに表示させたQRコードを車載機へかざす。スマートフォンを持っていない場合は、専用の新たな交通系ICカードを車載機にタッチする。

 現在交通系ICカードPASPYで導入している各種割引サービス(定率割引や乗継割引、共通定期券制度など)は、新乗車券システムにおいても実装予定である。

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