[市場動向]
IPv6の基礎的な知識を問う「IPv6基礎検定」、日本ネットワーク技術者協会が2023年3月に開始
2022年3月23日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)
一般社団法人日本ネットワーク技術者協会は2022年3月23日、IPv6の検定試験を開始すると発表した。基礎レベルの「IPv6基礎検定」と上級レベルの「IPv6上級検定(仮称)」の2つのグレードを用意する。先に、IPv6基礎検定を2022年10月にベータ試験、2023年3月に本試験を実施する。IPv6の基礎的な知識を問う試験であり、対象は初級ネットワークエンジニアとネットワーク運用管理者となっている。
日本ネットワーク技術者協会は、IPv6の検定試験を開始する。基礎レベルの「IPv6基礎検定」と上級レベルの「IPv6上級検定(仮称)」の2つのグレードを用意する。IPv6の普及を受けて、IPv6を理解したネットワークエンジニアを育成する上でのスキルの指標として同試験を開発した。
まずはIPv6基礎検定(図1)の実施日程を発表している。2022年10月にベータ試験、2023年3月に本試験を開始する。IPv6基礎検定は、IPv6の基礎的な知識を問う試験であり、対象は初級ネットワークエンジニアとネットワーク運用管理者である。
設問数40問で4択形式で、主教材『プロフェッショナルIPv6』(ラムダノート)の内容から出題する。主教材での想定学習時間は約40時間を想定。受験時間は60分で、合格基準は70%正解。受験期間は通年で、受験料金は1万円(税別)。全国300カ所の「CBT-Solutionsテストセンター」を試験会場にして実施する。
IPv6検定を実施するにあたって、日本ネットワーク技術者協会は、主教材『プロフェッショナルIPv6』の執筆者で、IPv6有識者の小川晃通氏(写真1)をアドバイザーとして招き、IPv6検定の試験問題作成や同試験の普及活動を依頼している。
IPv6検定を開始する背景について同協会は、IPv6が普及し、それへの対応が求められる環境が増えていることを挙げている。「IPv6を理解[したネットワークエンジニアが増えることで、IPv6への対応がスムーズに行えるようになるほか、IPv6を知らないことで発生するセキュリティ上のリスクや運用上のリスクを回避または軽減できるようになる」(同協会)。
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