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Webセキュリティ「i-FILTER」とメールセキュリティ「m-FILTER」にウイルス対策オプション

2022年3月31日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

デジタルアーツは2022年3月31日、Webセキュリティソフトウェア「i-FILTER」およびメールセキュリティソフトウェア「m-FILTER」に、ウイルス対策の新オプション「Anti-Virus & Sandbox」を同年5月10日から提供すると発表した。価格(税別)は、1ユーザーあたり月額200円(年間契約が必要)。

 デジタルアーツの「i-FILTER」は、Webプロキシサーバーとして動作するURLフィルタリングソフトウェアである。業務と関係のない、もしくはセキュリティ上危険なWebサイトへのアクセスを防ぐ。HTTPS(SSL)通信を終端させて通信内容を解読する機能を備える。ドメイン名だけでなく、アクセス先WebページなどのURL(フルパス)を判定する(関連記事デジタルアーツ、URLフィルタリング「i-FILTER」新版でSSL可視化を強化)。

 一方の「m-FILTER」は、セキュリティ機能に注力したメール中継サーバーソフトウェアである。既存のメールサーバーと組み合わせて利用することによって、標的型攻撃対策、迷惑メール対策、誤送信対策など、各種のメールセキュリティ機能が使える(関連記事デジタルアーツ、メールセキュリティソフト「m-FILTER」の外部連携を強化、ファイル無害化など)。

 m-FILTERは、メールを無害化する機能も備える。無害化では、添付ファイルの削除や、HTML/リッチテキストメールのテキストメール化、リンクの無効化、添付ファイルがOffice文書の場合はOffice文書に含まれているマクロの除去、などを実施する(関連記事パスワード付きZIPも強制検査、デジタルアーツが「m-FILTER」のメール無害化機能を強化)。

 今回、i-FILTERおよびm-FILTERで共通して使える新オプションとして、ウイルス対策機能「Anti-Virus & Sandbox」を追加した。Webからダウンロードするファイル(i-FILTER)や、メール添付ファイル(m-FILTER)を対象に、シグネチャデータ(ハッシュ値)による静的なウイルス対策機能と、サンドボックスで動作させてふるまいを調べる動的なウイルス対策機能を提供する。

 i-FILTERは、ダウンロードファイルのリスクを拡張子で判別する「ダウンロードフィルター」機能を備えている。今回のウイルス対策オプションを使うと、危険な拡張子であったためにこれまでダウンロードしていなかったファイルをダウンロードし、ウイルスかどうかを調べられる(図1)。ウイルスではないと判別した場合はそのまま手元に入手可能なため、これまでダウンロードしていなかったファイルをダウンロードして活用できるようになる。

図1:i-FILTERにウイルス対策オプションを追加した。危険な拡張子であったためにこれまでダウンロードしていなかったファイルをダウンロードし、ウイルスかどうかを調べる。ウイルスではないと判別した場合はそのまま手元に入手可能である(出典:デジタルアーツ)図1:i-FILTERにウイルス対策オプションを追加した。危険な拡張子であったためにこれまでダウンロードしていなかったファイルをダウンロードし、ウイルスかどうかを調べる。ウイルスではないと判別した場合はそのまま手元に入手可能である(出典:デジタルアーツ)
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 m-FILTERは、ホワイトリストに登録されていない送信元から届いた添付ファイルについては、マクロの有無や拡張子などで危険性を判定している。添付ファイルのヘッダー情報を元に、添付ファイルの拡張子の偽装も調べる。今回のウイルス対策オプションは、これまでブロックしていた添付ファイルがウイルスかどうかを調べられる(図2)。ウイルスではないと判別した場合はそのまま手元に入手可能である。

図2:m-FILTERにウイルス対策オプションを追加した。ホワイトリスト運用によってこれまでブロックしていた添付ファイルがウイルスかどうかを調べる。ウイルスではないと判別した場合はそのまま手元に入手可能である(出典:デジタルアーツ)図2:m-FILTERにウイルス対策オプションを追加した。ホワイトリスト運用によってこれまでブロックしていた添付ファイルがウイルスかどうかを調べる。ウイルスではないと判別した場合はそのまま手元に入手可能である(出典:デジタルアーツ)
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