オプティムは2022年4月22日、クラウドAI画像解析サービス「OPTiM AI Camera」を強化した。匿名化アイコンをユーザー指定の画像に置き換える「マスコット設定」機能と、撮影画像内の人物検知エリアを指定する「検知領域指定」機能を追加した。OPTiM AI Cameraの価格(税別)は、カメラ1台の基本ライセンスが、APIコール月間5万回を含んで月額2980円、APIコール10万回追加が月額980円。
オプティムの「OPTiM AI Camera」は、クラウドAI画像解析サービスである。既設の監視カメラで撮影した静止画像(JPEG)をクラウドに転送し、クラウド上で解析する。画像解析のための専用ハードウェアの導入が不要なため、手軽に導入して利用可能である。人数カウントや混雑状況可視化などに活用できる。デジタルマーケティングや感染症対策を支援する(関連記事:オプティム、クラウドAI画像解析サービス「OPTiM AI Camera」を強化、管理下のカメラ画像を一覧可能に)。
特徴として、人物の位置を自動で判別し、匿名化した上で画面に表示する機能を持つ。店舗の混雑度合いなどをプライバシーを保ったまま把握可能である。閾値を設定することで、混雑度合のステータスを管理画面上で確認できる。混雑する時間帯を予測する機能も備える。混雑の推移を学習し、将来の混雑状況を曜日・時間帯別に予測した結果を表示する。
混雑状況は、店舗や施設のデジタルサイネージ、顧客が使うアプリ、Webサイトに表示可能。HTMLのコードを数行追加するだけで組み込める。混雑時にメールで通知したり、Webページに混雑状況を伝える画像を表示するといった運用もとれる。外部システムからAPIを介して混雑状況を入手する使い方も可能である。
今回の新版では、人物の匿名化アイコンを、ユーザーが指定した任意の画像(3種類まで可)に置き換える「マスコット設定」機能を追加した(画面1)。また、匿名化アイコンの色を9色から選択できるようにした。匿名化アイコンをマスコットキャラクターやイメージカラーで表示できるようになったことから、施設・店舗の混雑可視化に加え、魅力発信のコンテンツとしても利用できるようになった。
新版ではさらに、撮影画像内の人物検知エリアを指定する「検知領域指定」機能を追加した(画面2)。これまでは、カメラの撮影画像全体から人物を検出し、人数をカウントしていた。これに対して検知領域指定機能では、指定領域外は検出除外対象になり、施設・店舗の特定エリアに限って人数をカウントできるようになった。