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バーチャル店舗での商品選択から決済までの仕組みを提供─TISの小売業向けSaaS「XR Pay」

2022年6月30日(木)IT Leaders編集部

TISは2022年6月29日、バーチャル小売店舗クラウドサービス「XR Pay」を提供開始した。アパレル店舗やショッピングモールなどを仮想空間上で再現し、訪問客が商品選択から決済まで行える仕組みを提供する。費用(税別)は初期導入費用が20万円から(撮影する店舗の広さによって変動)、ランニング費用が月額3万円から。

 TISの「XR Pay」は、アパレル店舗やショッピングモールなどを仮想空間上で再現し、訪問客に商品選択から決済まで行える仕組みを提供するクラウドサービスである。訪問客は、仮想空間によって外出自粛などで遠方への訪問が難しい場合でも、まるで店内にいるような没入感や臨場感が得られる。さらに他サイトに移動することなく、スムーズな決済体験が得られる(画面1)。

画面1:XR Payを利用して買い物をしている様子(出典:TIS)画面1:XR Payを利用して買い物をしている様子(出典:TIS)

 TISによると、従来のバーチャルショップの場合、360度の3D空間内で陳列している商品を選択することはできても、購入時は各商品提供元のECサイトへと遷移しなければならなかった。没入感とスムーズな決済体験を両立できていなかったという。

 「世界におけるAR・VRに対する支出額が増加し、高い成長が見込まれている。一方で、バーチャル空間内の購買は、WebのECへ遷移させるケースが多く、バーチャル空間で得られる没入感や購買意欲が損なわれ、機会損失による逸失利益が発生してしまうといった課題がある」(TIS)。

 XR Rayの最初の実装として、バーチャルショップ用の空間制作(360度カメラで空間を3Dスキャンして3Dコンテンツを作成する「Matterport」を活用)、商品管理、売上・注文・発注管理など、オンラインショップ運営に関わる各種機能を提供する(図1関連記事建物の3Dウォークスルーを容易に作成─米Matterportが日本法人「マーターポート」を設立)。

図1:XR Pay全体像(出典:TIS)図1:XR Pay全体像(出典:TIS)
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 小売事業者向けに、サイト構築支援・店舗運用支援サービスを提供するほか、大手企業が自社でXRなどの機能を使ったサイトで決済機能を実装できるように、サイト構築用SDKも提供する。

 Matterportを用いた店舗の撮影は、全国の撮影事業者と協業し、店舗撮影からバーチャルショップ構築、サービス利用中の問い合わせサポートまでを提供する。

 TISが想定するユーザー層は以下である。費用(税別)は、初期導入費用が20万円から(撮影する店舗の広さによって変動)、ランニング費用が月額3万円から。

  • BtoCの物販を事業として持つ企業(家具、雑貨、アパレル、スポーツ用品、ホームセンター、IP保有企業など)
  • ショールーミングによる集客を実施する物理店舗(ショッピングモール、ラグジュアリーブランド、ミュージアム、観光事業など)
  • 物理店舗を管理する事業者(不動産、商店街、地方自治体、商工会議所など)
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TIS / XR Pay / Matterport / メタバース / VR/AR/MR / 小売 / 店舗 / バーチャルイベント

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