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クエステトラ、クラウド型ワークフロー新版「Questetra BPM Suite 14.1」、Box文書への署名を自動で依頼
2022年8月8日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
クエステトラは2022年8月8日、クラウド型ワークフローシステム「Questetra BPM Suite」の新版「14.1」を公開した。新版では、クラウドストレージ「Box」との連携を強化し、文書への署名「Box Sign」を自動で依頼できるようにした。
クエステトラの「Questetra BPM Suite」は、クラウド(SaaS)型のワークフローシステムである。ワークフローの標準記法であるBPMN 2.0を用いて、ノンプログラミングでワークフローを作図/定義して実行可能である(関連記事:SaaS型ワークフロー「Questetra BPM Suite」新版、複数の業務項目の一括開始が可能に)。
人が介在するワークフローだけでなく、指定時刻に処理を実行するといった、特定の業務処理をシステム側のみで自動実行するワークフローを構築できる。入力フォームへのデータ入力、特定メールアドレスへの着信、REST APIへのリクエスト受信、といったイベントをトリガーにワークフローの処理を実行する。
「稟議承認フロー」「文書翻訳フロー」「品質チェックプロセス」「請求書発行プロセス」など、各種の業務に合わせたテンプレートを、サンプルとしてあらかじめ用意している。テンプレートは自由にダウンロードして利用できる。
新版の14.1では、クラウドストレージ「Box」との連携を強化し、Box上にある文書への署名「Box Sign」を自動で依頼できるようにした。これまでも、指定した文書をBoxに自動で格納するといった連携ができていた。今回の連携強化によって、署名用文書の生成から署名の依頼までをQuestetra BPM Suite上で完結できるようになった(図1)。
署名依頼の自動化は、ペーパーレス化や脱ハンコへの動きの中で、電子署名のニーズが高まっていることにこたえるものという。「業務担当者は、文書作成から署名依頼、署名済文書の格納までの業務をそれぞれ異なるサービスで処理していることから、サービスごとに業務が分断され、業務プロセスが一元化されない」(同社)という課題があった。
Box連携ではさらに、Box上のファイルを指定の形式でダウンロードし、Questetra BPM Suite上に保存できるようにした。例えば、Box上にある動画ファイルのサムネイル画像を自動で取得し、SNS投稿に利用する、といったことが行えるようになった。また、Box上の指定ファイルにメタデータを追加できるようになった。例えば、ファイルをアップロードする際に、あらかじめ「補正済み」の属性を記載しておくことで、「補正済み商品画像」として検索できるようになった。