東都生活協同組合(東都生協、本部:東京都世田谷区)は2022年10月、倉庫管理システムの刷新に向けて、SCSKの業務テンプレート「atWill Template 倉庫管理」を採用した。倉庫における入出庫管理機能や在庫管理機能を網羅する同テンプレートを活用して、システムツールの集約、入出荷や在庫管理などの業務の共通化、品質向上を目指す。SCSKが2023年1月26日に発表した。
東都生活協同組合(東都生協、本部:東京都世田谷区)は2022年10月、倉庫管理システムの刷新に向けて、SCSKの業務テンプレート「atWill Template 倉庫管理」を採用した。
倉庫における入出庫管理機能や在庫管理機能を網羅する同テンプレートを活用して、システムツールの集約、入出荷や在庫管理などの業務の共通化、品質向上を目指す(図1)。
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東都生協では、2拠点の物流センターの業務プロセスとシステムツールが異なり、付随する業務の効率化が必要だった。物流センターで使用している集品システム「Digital Picking System」の入れ替え計画に伴い、関連する倉庫管理システム刷新の検討を進めた。
新しい倉庫管理システムでは、2拠点のシステムツールを集約し、入出荷、在庫管理などの業務を共通化する。また、温度帯、出荷限界管理(賞味/消費期限から逆算した各得意先への出荷可能な期限)機能を強化し、食品ロスの削減を図る。
東都生協が採用したatWill Template 倉庫管理は、入出庫管理や在庫管理など、倉庫管理に必要な機能を網羅した業務テンプレートである。倉庫における入荷、検品、ピッキング、梱包、出荷など一連の倉庫内作業を効率化する。
また、高速開発ツールを備えており、ユーザーの業務に合わせて標準機能のカスタマイズや機能の追加・変更が可能。フルスクラッチ開発に比べて導入費用を低く抑えられる。
週単位で扱い商品が大きく変化するという生協業務の特性から、既存のパッケージ製品では、東都生協が求める商品管理の実現が困難だったという。「生協独自の業務に対応できることに加えて、高速開発ツールで機能の追加・変更が自社でも行える点が、今後のシステム内製化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進につながる」(東都生協)としている。