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ストレージサーバー新製品「HPE Alletra 4000」、性能重視と容量重視の2モデル

2023年2月2日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE、日本ヒューレット・パッカード)は2023年2月2日、ストレージサーバー「HPE Alletra 4000」の受注を開始した。同年3月中旬から出荷する。多数のSSD/HDDを搭載可能なラックマウント型PCサーバーのフォームファクターで、任意のOSやSDS(Software Defined Storage)を動作させてストレージを構築可能である。

 ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE、日本ヒューレット・パッカード)の「HPE Alletra 4000」(写真1)は、ストレージサーバーの新製品である。多数のSSD/HDDを搭載可能なラックマウント型のPCサーバーのフォームファクターで、任意のOSやSDS(Software Defined Storage)ソフトウェアを動作させてストレージを構築可能である(図1)。

写真1:「HPE Alletra 4110 NVMe対応オールフラッシュデータストレージサーバー」の外観(出典:日本ヒューレット・パッカード)
図1:「HPE Alletra 4000」や「HPE Apollo 4200」などストレージサーバーの概要(出典:日本ヒューレット・パッカード)
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 「Apollo 4200」など、HPEの既存のストレージサーバーとは別に、新ストレージブランドの「HPE Alletra(アレットラ)」の製品として提供する。HPE Alletraの特徴の1つは、SaaS型の管理コンソールから一元管理可能なこと。今回、既存のブロックストレージに加えて、需要の高まりを受けてストレージサーバーをラインアップした(関連記事HPE、新ストレージブランド「HPE Alletra」を発表、SaaSの管理ツール「Data Services Cloud Console」に対応)。

 現時点では、動作検証済みとしてサポートするSDSがApollo 4200と異なる。Apollo 4200がサポートしているQumulo(スケールアウト型ファイルサーバーソフトウェア)、Cohesity(バックアップストレージソフトウェア)、Scality(Amazon S3互換クラウドストレージ)については、Alletra 4000では将来サポートする予定。なお、QumuloとCohesityについては、障害の切り分けも含めてHPEが保守を一括して提供する。

 HPE Alletra 4000は、性能重視と容量重視の2モデルを用意している。

 (1)性能重視の用途には、ドライブにNVMe接続SSDを搭載する1Uラックマウント型の「HPE Alletra 4110 NVMe対応オールフラッシュデータストレージサーバー」を提供する。2.5インチのNVMe SSD(最大20個)搭載モデルと、新規格のEDSFF SSD(E3.S 1T最大20個)搭載モデルを用意した。価格(税込み、以下同)は501万200円から(図2)。

図2:性能を重視した「HPE Alletra 4110」の主なスペック(出典:日本ヒューレット・パッカード)
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 (2)容量重視の用途には、ドライブにNVMe接続SSDに加えてSAS接続HDDを搭載可能な2Uラックマウント型の「HPE Alletra 4120 NVMe/SSD/HDD対応ハイブリッドデータストレージサーバー」を提供する。3.5インチのSSD/HDDを最大28個(前面24個と背面4個)、2.5インチのSSD/HDDを最大54個(前面48個と背面6個)搭載する。1台(2U)で最大829.44TB、1ラック(42U)で最大17.4PB搭載可能である(2.5インチ15.36TB SSD利用時)。価格は397万9500円から(図3)。

図3:容量を重視した「HPE Alletra 4120」の主なスペック(出典:日本ヒューレット・パッカード)
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 いずれのモデルも、処理を高速化するアクセラレータカードとして最大で1枚のGPUまたはFPGAカードを搭載可能である。

関連キーワード

HPE Alletra / ストレージサーバー / SDS / HPE / Qumulo / Cohesity / Scality / NVMe / PCサーバー

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