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コネクテッドカーの走行データから商業施設の渋滞を解消、ららぽーとTOKYO-BAYで実証実験

2023年2月14日(火)IT Leaders編集部

NTTデータは2023年2月13日、コネクテッドカーのデータを活用して駐車場や周辺道路の混雑を解消する実証実験を2023年2月から開始すると発表した。トヨタ自動車製コネクテッドカーの走行データをリアルタイムに分析して、三井不動産グループの大型商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」(千葉県船橋市)の駐車場および周辺道路の混雑状況や車両CO2排出量などを可視化する。

 NTTデータは2023年2月13日、コネクテッドカーのデータを活用して駐車場や周辺道路の混雑を解消する実証実験を2023年2月から開始すると発表した。

 トヨタ自動車製コネクテッドカーの走行データをリアルタイムに分析して、三井不動産グループの大型商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」(千葉県船橋市)の駐車場および周辺道路の混雑状況や車両CO2排出量などを可視化する。同駐車場/周辺道路を走行する車両のCO2排出量を半減させることを目指す。

画面1:混雑状況を可視化したホームページの更新イメージ(出典:NTTデータ)
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 実証実験では、コネクテッドカーの累積走行データ(車速、燃料消費量)の統計的な分析に加えて、走行中のデータを組み合わせてリアルタイムに処理・分析する。この結果をグラフや地図を使って可視化し、周辺道路の混雑状況情報として、ららぽーとTOKYO-BAYのWebサイトを通じて利用者に発信する(画面1表1)。

 利用者に混雑状況を提供することで混雑時の移動の抑制を促し、交通流の分散やそれに伴うCO2排出量の変化を検証する。CO2排出量の推測をコネクテッドカーのデータ(車速とCO2排出量の実績)を学習したNTTデータのAIモデルを使う。

 「世界的に環境問題への関心が高まっている。2021年4月に実施した気候サミットにおいて日本はCO2排出目標を引き上げている。こうした状況の下、コネクテッドカーのデータを用いて交通流を調整することでCO2排出量を削減すること、また、利用者の施設周辺の移動をより快適に、ストレスなくという思いから、今回の実証を行う」(NTTデータ)

表1:コネクテッドカーのデータを活用して駐車場や周辺道路の混雑を解消する実証実験の概要(出典:NTTデータ)
期間 2023年2月13日~3月12日
場所 ららぽーとTOKYO-BAY 駐車場および周辺道路(半径500m圏内)
実施内容 上記場所における混雑状況を、コネクテッドカーのデータを用いてリアルタイムに分析。これらの情報をららぽーとTOKYO-BAYのWebサイト上で随時更新
活用データ

車速、燃料消費量

目的 以下2点の検証
  1. 利用者の混雑時の行動変容を促すことで、交通流の分散に寄与できるか
  2. この結果、渋滞によるCO2排出量の削減にどれくらい貢献できるか
協力 三井不動産
各社役割

NTTデータ:コネクテッドカーデータのリアルタイム処理・分析
トヨタ自動車:コネクテッドカーデータの提供

期待する成果 駐車場利用者によるCO2排出量の半減
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