TISは2023年3月1日、米Workatoのクラウド型ワークフロー自動化ソフトウェア「Workato（ワーカート）」を提供開始した。複数のシステム/アプリケーションを連携してワークフローを自動化するiPaaSである。TISは、Workatoのライセンス販売に加えて、Workatoを活用したシステム連携の仕組みを構築するSIサービスも提供する。システム連携によって、人事領域や経営管理などバックオフィス業務の効率化を支援する。
TISが販売を開始した「Workato（ワーカート）」は、米Workato（日本法人：Workato）のクラウド型ワークフロー自動化ソフトウェアである。複数のシステム/アプリケーションをノーコード/ローコードで連携させて、これらを組み合わせたワークフローを自動化する。RPAやチャットツールと組み合わせることで、人の判断が必要な承認プロセスを含めたシステム全体を自動化対象にできる（図1、関連記事：iPaaS「Workato」が日本法人設立、複数システム連携による自動化ワークフローをGUIで作成）。
図1：ワークフロー自動化ソフトウェア「Workato」の概要（出典：TIS） APIを利用して各アプリケーション同士を連携する仕組みを備える。また、連携対象のアプリケーションごとに開発済みの自動化部品（レシピ）を用意する。レシピを活用することでワークフローの自動化を容易に構築できる。レシピはすでに50万以上存在しており、今後も拡充していくという。
こうして、APIやデータベース連携の知識がない業務担当者でも、ITエンジニアの助けを得ずに、ノーコード/ローコードで簡単に自動化ワークフローを作成できるようになるとしている。
TISは、Workatoのライセンス販売と合わせて、Workatoの導入支援や、Workatoを活用したシステム連携の仕組みを構築するSIサービスを提供する。例えば、人事領域の業務効率化や経営情報の収集・分析・可視化、システム内製化、Workatoを使いこなすための教育などを支援する。
「クラウドサービスの利用が拡大する中、アプリケーション同士の連携による業務負荷やシステム開発費用が増大するという課題がある。また、急速な市場の変化から迅速な意思決定が求められており、複数のシステムをすばやく、安価に連携させて最新のデータを活用できるかが重要になっている」（TIS）
