TISは2023年3月31日、チャットボット作成サービス「Dialog Play」に、チャットボットが音声を認識して返答する機能、読み上げ音声のカスタマイズ機能、英語・中国語などの多言語対応など、21種の新機能を追加したと発表した。これらの機能追加によって、キーボート操作の煩わしさから解放され、会話形式でチャットボットとのやり取りが可能になる。
TISの「Dialog Play」は、業務に特化したチャットボットを作成可能な、SaaS型のAIチャットボット基盤である。利用者からの問いかけに対して自動で応答可能なチャットボットを簡単に構築可能だとしている。AIによる学習機能を備えており、応答履歴データを使って継続的な改善・学習が可能である。
今回、新機能として、「チャットボットが音声を認識して返答する機能」「読み上げ時に好きな音声を選択できる読み上げ音声のカスタマイズ機能」「英語・中国語などの多言語対応」など21種の新機能を追加した。キーボート操作は不要で、会話形式でチャットボットとのやり取りが可能になる。
キーボードに加えて、マイクに話しかけることで、音声による入力ができるようになった。音声入力は、Chrome、Edge、Safari（Mac/iOS）で利用可能である。メッセージの読み上げ音声は「VOICEVOX」を利用しており、複数の音声の中から好みの音声を選択できるようにした。
チャットボットの言語を指定することで、多言語のチャットボットを作成可能になった。また、「ADVANCEプラン」の標準機能として、日本語で作成したチャットボットを、機械翻訳によって英語や中国語など多言語に翻訳して利用することも可能である。
シナリオとFAQを一覧表示したうえで、任意の文字列を検索する機能も追加した。FAQなどを修正する際に、目的のFAQを見つけやすくなった。シナリオ実績と同様に、FAQの実績を表示可能である。どの質問がよく聞かれるかを把握したうえで修正することで、利用率を高められる。
このほかにも、「事前のユーザーの発言から意図を推定し、シナリオを条件分岐する機能」など、ユーザーの活用の観点で要望を受けた内容についても追加した。
同製品は、必要最低限のみの機能をラインアップした「LITE」と、実運用を前提とした「STANDARD」、より安全かつ拡張して利用することを前提にしたADVANCEの3つのプランを提供する。価格（税別）は、初期費用が不要で、月額基本料金がそれぞれ、5万円、8万円、15万円。導入に伴う作業費用が別途発生する。
